火曜日の朝、ブログに「阿弥陀堂だより」のことを書いた。
あんべさんの「イーハトーブの風」といい、根底には、宮沢賢治記の「法華経」
に影響された世界のことを表現しているように思う。
その夜、アマゾンプライムで「阿弥陀堂だより」を観た。440円。
雪プラス雷の音を背景に、長野の飯山という雪ぶかい場所で撮られた映画を
観る、というのも格別だった。北林谷栄のおばあさん役が秀逸で、アカデミー賞どこふく風
のような演技に改めて感動した。
翌日の朝、いつものように、藤瀬霊水を汲み、和倉温泉の「総湯」に入ってから、東京に向かう。
いつも立ち寄る「あらい」は、雪に埋もれていて、スノウブーツでも歩行が困難なくらいで、
トイレだけいって、車で轍(わだち)の中を走る。「小布施まで無事にいったら、マロンソフトクリームを食べよう」
と、緊張しながらハンドルをにぎる筆子さんに声をかける。
飯山付近では「あんたには、わるいけど、昨日の映画の世界みたいや」と声をかけたら「しか」とされた。
ホワイトアウト寸前の世界での運転は、人としゃべるどころの余裕などない。
映画の中で、「雪に覆われる信州の冬は、あの世とこの世の境目もなくしてしまう」とのセリフがあったけど、
まさにその世界だ。
小布施に無事ついて、アイスクリームを食べよいと思ったら「冬の間は、アイスクリームは休止」との張り紙。
温かい「山菜そば」を手繰って、気持ちを整え、東京までかえってきた。
昨日は、道であう人に「今日は寒いね」とか挨拶されたけど、そんな世界からやっていた異邦人には
「?」という感じだった。今日は朝から焙煎したりしながら、東京での暮らしをととのえる。
明日から「営業」。いよいよ「味噌つくり」の季節だ。
「丸投げ」の人たちから、容器が宅急便でおくられてきたり・・・・感謝。