押上の本牧亭?「某土美里庵」

今日の能登は朝から冷たい雪が降っている。
昨日は、強い突風も吹いていたので、プラスティクごみを
もっていったついでに、屋根のブルーシートを見にいった。
さすがに、瓦職人の腕、ちゃんと風にも負けず、しっかりとしている。

さきほどNHKのニュースが、「徳川家康の寶が公開中」とのニュース。
天気が悪いので、音声がはっきり聞こえず、ネットで検索したら、こんな感じのニュース。

「静岡市歴史博物館は、今年度新たに購入した徳川家康の遺品の刀剣「刀 以南蛮鉄(なんばんてつをもって)於駿州(すんしゅうにおいて)越前(えちぜん)康継(やすつぐ)」を7日から初公開する。南蛮鉄(洋鋼)を用いて、名刀工・初代越前康継が駿河で制作したことが銘文からわかるのが特徴だ。」

落語の「金明竹」(きんめいちく)を思い出した。ルビをふってもわかりにくい。落語だけど、どれもが本物で、これらのことがわかれば、あなたも立派な「茶人」か「珍品堂主人」?

「わては(関西弁の道具屋の手代)・・(略)・・・・・道具七品の内、祐乗(ゆうじょう)、宗乗(そうじょう)、光乗(こうじょう)、三作(さんさく)の三所物(みところもん)、刀身(なかみ)は備前長船則光(びぜんおさふねのりみつ)、横谷宗眠四分一(よこやそうみんしぶいち)ごしらえの小柄(こずか)つきの脇差(わきざし)、柄前(つかまえ)は、鉄刀木(たがやさん)と思ったら、埋もれ木(うもれぎ)で、木が違っておりますさかい、ちょっとお断り申しときます。
黄檗山(おうばくさん)金明竹(きんめいちく)の自在(じざい)・・・・(ここが落語の「金明竹」の由来  煎茶をやる人は、この落語を
ソラでスラスラいえる?)
、寸胴切(ずんどうきり)の花入(はないれ)は遠州(えんしゅう)の在銘(ざいめい)やそうで、利休(りきゅう)の茶勺(ちゃしゃく)に
、のんこうの茶わん、扇手(おきなて)の茶入れ、古池や蛙(かわず)飛び込む水の音、あれは風羅坊正筆(ふうらぼうしょうひつ)の掛物(かけもの)、沢庵(たくあん)、木庵(もくあん)、隠元禅師(いんげんぜんじ・・・黄檗山の開祖)、張りまぜの小屏風(こびょうぶ)、
この屏風は旦那(だんな)の檀那寺(だんなてら)が兵庫にございまして、兵庫の坊主のえろう好みまする屏風じゃによって、表具(ひょうぐ)
へやって、坊主の屏風に致しますと、こないお伝えを」

「じゅげむ・・・」も覚えるのは大変だけど・・・・落語というのは、骨董のこと、仏教や祭りや世俗のこと、しきたり・・・
学校では教えてくれないものを教えてくれる。
暮れの24日、「橘家竹蔵」師匠が「芝浜」をやってくれた。涙をちょうだいする「人情噺」なので、終わった後に「かっぽれ」を
踊ったり、都都逸(どどいつ)をひねってくれたり・・・・(今月18日 亀戸カメリアホールで独演会)
落語家というのは、語り、歌い、踊り・・・・・さしずめ「ボードビリアン」だ。
ちょうど、キャンセルがあり、浅草でボードビリアンとして大活躍している「上の助 空五郎  (ウクレレ 歌 タップダンス)」
が、ドタサンしてくれて、大いに盛り上がった。

押上文庫がジョギ(女義太夫)や、漫談、歌舞伎講座などをやっている。リッタでは昨年、空五郎くんが演じた。
そして天真庵で落語・・・・・・知らない間に、押上も「ボードビリアン」の街になりそうな気配。
どこを歩いても、三味線や、落語の出囃子(でばやし)、や、ウクレレなどの音が聴こえる街、というのは素敵だ。

だれか「某土美里庵」というお店をつくりませんか?いろいろ応援できると思う。感謝。