そんな宿が奇跡的に残っている。あまり教えたくないけど・・・「ヤマニ仙遊館」
五代目の当主が、がんばって改装して、「津軽100年食堂」
の温泉宿版よろしく、これから100年、知るし人や知る名旅館として
残ると思うようないい宿。特にいいのが、お風呂。大正ロマンというか、
そのころ大流行したマジョリカタイルを、美濃の陶器屋にたのんで復興。
なかなかいい感じだ。
ちょっと変則的なのは、宿のご飯は近くの居酒屋など、何店か選べる。
迷わず「居酒屋」で予約した。ちょう盆休みで、当主がニヤリと笑いながら、
「横の蔵をリノベしたので、そこにしませんか?」というので、OK牧場。
ひとっぷろ浴びて、浴衣のまま、ゲタをカランコロン慣らして、隣の蔵へ・・・
それからの料理とか、酒とか、太宰の話・・・
などをすると、明日も明後日も、太宰よろしくここで過ごしたくなるくらい・・・
なので、どうぞ、「斜陽」の日本を憂うことなく、太宰の本(「斜陽」でなくてもいい)を一冊以って、この旅館に
くると、人生の後半がめちゃくちゃ楽しくヒントになると思う。
もう一度、風呂に入りたいので、ここで「おしまい」にします。感謝。