自画自賛?
ネル(漉し布)を使って、水出し珈琲を落としてみた。
普通(いわゆるシティーロースト 中煎り)の「ほぼブラジル」を50g
UFO焙煎器にいれて、「5分待つのだぞ」(そんなCMなかった?)と左右にフルフルすると
パチパチと爆(は)ぜる。中煎りが深煎りになる。イタリアンとかフレンチローストともいう。
それをサイフォン用くらいに、細かく挽く。ドリッパーに水に浸したネル(漉し布)をしっかり絞って
広げ、水(500CC)のコックを一秒間隔にポタポタと開くと、4時間後に、極上の水出し珈琲UFO
ができあがる。
昨日、家の本箱を整理していたら、「シャンタンさん」の本がでてきた。
恵那に住んでいた仙人みたいなシャンタンさん。東京にくる時は、浅草を拠点にヨガとか瞑想
なんかをやっておられた。晩年は瞑想の後に不思議な絵を描いた。彼はアンディー・ウォーホルを日本に紹介した人でもある。
東京在中の折は必ず、自転車でそばと珈琲を飲みにこられた。そしてカウンターに座り、無言有言、身振り手振りで「大切な何か」を
伝えてくれた。
「人はお寺でなく、高速道路で悟る」といっておられた。困難な時ほど、よく悟るらしい。ぶつかる瞬間に
「はっと」して悟るそうだ。けだし名言だと思う。地震や自然災害がますます増え、龍の年(2024年)
あたりに、日本人はいっぺんに悟るでしょう、とも。
「あなたもそうですが、職人というのは毎日毎日同じことを飽きずに繰り返しますね。一番の瞑想であり、修行ですね」
と、笑っておられた。
本の冒頭には、笑顔の写真に彼の天命ともいえるメッセージが・・・
「僕の感じでは、女の人の子宮と地球の中心が
すごくつながっている。
女の人の子宮にたまっている怒りとか悲しみとか、
ありとあらゆるネガティブなものが
地震をおこすエネルギーになってる気がします。
だから子宮を緩める。
丹田を緩める。
地震・津波のエネルギーとつながっているから、
それを解放していく」
ニ三年前にこられた日に、能登の「藤瀬霊水」を飲まれ、「いい水と出会いましたね。」といったのが最後。
亡くなった、とか、死んだ、ではなく、「生きる場所を変えられた」という感じで昇華された。
彼のヨガとか瞑想は受けたことがないけど、たぶん、「ゆるゆる」と酩酊かエクスタシーの境地で生きているのだと思う。
そんなふれあいの中から「天真庵の目指す珈琲のうまさ」もうまれた。
「珈琲のうまさ」とは
宇宙からのメッセージ
のみ口 ひと口めが すっきり
人肌に さめても まったり
あと口 余韻が 一時間
天地いっぱいに開かれた宇宙の
「ただいま」という聲 天恩感謝 野村南九