能登にそんな鍛冶屋さんがある。
先日の朝日新聞の朝刊の「ひと」に、当代の店主が紹介されていた。
慶応ボーイズのナイスガイな鍛冶屋さん。
創業者が酒好きで、いつも「ふくべ」(瓢箪のこと)に酒をいれ、合間合間に
酒を飲みながら、鉄を打ったり、売ったりしながら生きておられたので、誰ともなく
「ひさご」と呼ぶようになって、そのまま屋号になった。
6年前、能登と東京の「二股暮らし」が始まった時、ふくべさんで「マキリ包丁」を注文した。
一年待ってできた。
北前船が九州から北海道まで、物資やひとを交流させ、独特の文化が醸されてきた。
マキリ包丁も、その流れでできた。船の上で魚を捌く、風雨のはげしい時、ロープを切る。
陸にあがると鉈(なた)の役割で里山の道なき道を歩く先導になり、獣を捉えたら、それを捌き、
季節の山菜や野花を切ったり、まさに「水陸両用の万能包丁」である。
つぎに、「イカ割き包丁」を注文。そのころ商品名が「24か月待ちのイカ割き包丁」だった。
誇大広告じゃなく、二年後に連絡がきて、能登町にある本店までとりにいった。
アジ、イカ、いわし、タコ・・・ブリやカンパチは無理だけど、中型までの魚はなんでもOK牧場のすぐれものだ。
ときどき、梅林ガールたちが、手伝いにきてくれる時は、我が家の台所が釣りと魚の捌き方の臨時教室になる。
つぎに「さざえむき機」
これは、筆子さんの愛用で、毎年100匹以上のさざえをむく。
昨日は、中学校時代の友達が4人きて「そば会」をやってくれた。
「そばのみ雑炊」に、その道具を使ってさざえの身をとりだしたものを前菜にした。そば前は「能登の地酒」たち。
今日明日は12時から16時まで営業。
それから「さざえのむき方教室」・・・ウソ
「そば打ち教室」「UFO焙煎塾」