まだ5月だというのに、めっきり夏日が続いた。
珈琲を飲まれる人の9割が「アイス珈琲」を所望される。
先週の土曜日に、久保さんから「新型UFO」が届いた。
これまでの2倍以上、一度に150グラムを焙煎できるので、
お店のセカンドロースターとしても活用できる。
とくに、二度焼き、という手を使い、浅煎りやシティーローストの珈琲などを、
フレンチローストまで焙煎することが可能だ。アイス珈琲のレベルが、各段に進化するはずだ。
これまでのUFOは、家庭用を想定して、生豆を60gいれて、
ポーップコーンみたいに爆ぜた後に、50g(水分が飛ぶ)の珈琲豆が
できる。25gをハンドドリップすると、約2人前の珈琲が抽出できる。
つまり、「朝二杯、夜二杯の珈琲を楽しんでください」というコンセプトで
つくった。
天真庵には、4台の水出し珈琲の器具がある。ふたつは、近所のガラス職人(ぼくと同じ年)につくってもらった。
ガラスの器のコックの部分は、「すりし」という不思議な響きの職人に磨いてもらって、水の出かたの調整を
やってもらった。だから、満員電車で仕事をする「スリ」ではなく、「磨り師」という肩書の職人さんだ。
ガラスをささえる木工は、般若くんにお願いし、サーバーは高山のガラス作家の安土さんにお願いした。
だから1セットが、10万円くらいになる。でも安いと思う。
昨年、能登のカフェがオープンする時、一日店長をお願いされ、点前をするように、お茶道具をいれる桐箱に
ドリッパー、サーバーといっしょに、UFOをいれてもっていった。
カウンターの中で、珈琲を淹れていた時にちゃねって、「お茶道具を改造して、水出し珈琲ができるかもなんばん」
と声が聞こえ、さっそくつくってみた。5台くらいはお弟子さんのところに嫁いだ。
自分用に2台をつくって、カウンターの上で毎日「水出し珈琲」をつくっている。
自分的には「千利休が楽茶碗でお茶を喫した」以来の発明だと思っているのだが、一般の人には、まだ伝わっていない(笑)
「UFO焙煎塾」の生徒さんには、焙煎のコツ、と同時に、水出し珈琲の淹れ方のコツと、水出し珈琲器具の作り方のコツ
を伝授している。第一木曜日、とか、東京にいる日曜日の夕方に教室をやっている。♪ムーチーをふりふり
チーパッパのスパルタ塾ではあるが、興味のある人はどうぞ。「大道無門塾」・・・珈琲を学びたい熱量があれば性別や年齢は不問。
今日も12時から16時まで営業。
それから「UFO焙煎塾」(予約制)
明日の朝は「玉子かけごはん」(8-10)
3週間続けて、ごはんが売り切れになった。今週の木曜日は、深谷のマツモトキヨシさまの
ところに、珪藻土の竈を納品にいくことになった。キッチンカーまで用意しておられ、「新しい何か」
が始まりそうな予感。先に嫁いだUFOも、活躍しているご様子。感謝。