先日の飲み会で、東京から移住してきたMくんが、
「昨日、シロギスを釣りました」と目を丸くして言った。
能登では「キス」というと、メギスのことで、シロギスが
釣れるとは思っていなかった。
「どげな仕掛けで釣ったと?」と質問したら、「家にブラクリ用の竿があったので、
そのブラクリのところに重りをつけ、キス用の針をつけ、アオムシ(能登ではイソメのことをそうゆう)
を餌にして投げたら、20cmくらいのシロギスがきた」とのこと。
北九州で、釣りといえば、折尾にあった中学校のプールで「鮒(ふな)釣り」から始めるのが、ならわしで、
自転車で遠くにいけるようになると、芦屋(芦屋窯という茶釜の里)までいって、投げ釣りでシロギスを
釣る。それから門司港にいってカレイを狙ったり、島にわたったり、長崎や大分あたりまで遠征して大物釣りをする、みたいな
ふうにだんだんエスカレートしていく。途中に色気ついた青年たちは「おか釣り」のほうに道をそらす・・
少し話がずれたばってん、青年のシロギスを釣る道具の話を聞いて、これは「ブリコラージュでシロギスだな~」
と思った。ブリコラージュ・・・・「身の回りにあるものを、工夫しながら使っていく」・・というフランス語を源流にしている。
都会にいると、「シロギスが釣れる」ときくと、すぐに釣具店にいって、「シロギスを釣りたいんだけどボリボリ」で、
お金でシカケを買うことができる。でも田舎に暮らしていると、倉庫に眠っている竿やシカケを組み合わせて、新しい道具に
することに重点をおく。
釣りだけではなく、このブリコラージュという精神は、都会では育ちにくい能力だけど、これからの不透明なブーカ時代
に必要な能力だと思う。
無印の子会社が、未来の小屋みたいな商品をもうすぐ発売するらしい。「無印良品の小屋」で
検索すると、いろいろでてくる。銀座で見れるらしいので、こんど行ってみよう。
寒い地区での冬の暖房が課題らしいが、「七輪」を上手に使えると
大丈夫。すぐに「そんなことすると一酸化中毒になる」という現代人の反発をくらうだろうが・・そこは「直感力」を使う。
トレーラハウスみたいな小さな小屋、コンポストトイレ、ソーラパネルと蓄電池が、セットされている。
まさに、家がどこにでも「移動」できて、ライフラインを自分で活用していくような時代が、すぐそこに
きているような気がする。
明後日は長野の農家さんのところへいき、新しいプロジェクトの打ち合わせをする。
どこにいても、少し頭と手を使うと、ブリコラージュできるモノやコトがいっぱいある!感謝。
営業は19日(日曜日)から。