家の中に「自在」があると、女子にもてる?

今週の月曜日に、赤崎の「TOGISO」で忘年会をした。
まどかちゃんから、囲炉裏端の写真がおくられてきたので、天真庵のHPの「のむら暮らし」
に写真をアップした。囲炉裏に備長炭を起こし、その上でブリのかまを焼いている。
今年「能登デビュー」のまどかちゃんが、炭火をおこし、自在を自由自在にあやつっている。スゴイ!

ブリの上に、天井から吊るされたものが、「自在」(じざい)だ。古民家で囲炉裏があるところだと、
必ずある。鯉を飾りにしたもの。そこに南部鉄瓶をぶらさげたり、鉄鍋をぶらさげたりして、家族が車座になって
食事、あるいは友がきて酒を酌み交わしたり、魚を焼いたり、ブリカマをのせているのが「五徳」(ごとく)
。湯を沸かしたり、その中でお燗したり、魚や肉を焼いたり・・・「徳」五個はある。
今の都会ではできない徳(コト)を追加すると、「六徳」でもいい。

昨日、仕込みをしていると、白い車がとまった。表にでると、運転手が笑いながら手をふった。知り合いの骨董屋。
手に鉄の「自在」を持っておりてきた。
彼は古希をすぎ、市原の実家を改装しながら、東京と市原の二か所暮らしをしていた。
3年前に、奥様に先立たれ、実家の改装もストップしたままだ。完成したら、そこの囲炉裏で
酒宴をやる約束だった。天真庵の太い梁(はり)から、その自在を吊った。ちょうど今月初めに彼のお店にあった銅の火鉢
を買った。それとピッタリだ。店の空間が茶室のように「凛」とする。
鉄瓶をぶらさげ、錫のチロリに亀泉をいれて、独酌しながら、天国にいった奥様を忍んだ。感謝合掌。

明日から「ペレットストーブと自在のある喫茶店」になる。

今日は、朝早くから「仕込み」をしている。来週は「年越しそばモード」になる。
明日明後日は12時から16時の営業。