今日も、竈(かまど)で、羽釜をつかって炭火で上手に「ごはん」を炊いた。
坊主が上手に屏風に坊主の絵を描いた・・・みたい。
昨日はベテランの「そばもん」がそば打ちにきた。
それを持ち帰って、その日の夕飯は「そば」。
育児で忙しい奥様に気をつかっているのか、「酒は外で飲むにかぎる」をモットーにしているのか、
いつもそば打ちの後に、二合(時には3合)そば前(蕎麦屋で、そばの前に飲む酒)を飲(や)って帰る。
昨日は、「おでん」(本日の夜、とある秘密の勉強会があるので、仕込んでおいた)をつまみにだした。
彼も京都の大学をでたので「おでんのコロは食べたことある?」と質問したら、「コロってなんですか?」
と逆質問された。まだ50前なので、彼らの時代には、絶滅していた。昭和のころ、京都のおでんやには、必ず「コロ」があった。
クジラの脂身。これがおでんの汁にしみこんで、上に九条ネギを刻んだんがのっていたら、伏見の名誉冠の
熱燗が2本空いた。動物愛護かなんかの訴えで、台所から「クジラ」が消え、京都のおでんやから「コロ」
が消えた。
東京にいたら、魚が世界中からやってきて、回転すしチェーンにいくと、春夏秋冬同じ魚が
食べれるけど、今漁師さんたちは、不漁や燃料の高騰や高齢で、廃業の憂き目にさらされている。
地球環境の変化もあるけど、クジラが雑魚たちを、一網打尽に食い荒らすので、食物連鎖の自然が
保たれなくなっているのも、大きな問題だ。
核をもっている国が、無理やり後進国の核開発を中止させたり、核軍縮会議に欠席したり、
牛肉や豚肉を朝からしゃぶりついている連中が、「動物愛護」を叫んだり、どこに「すじ」が
あるのかわからないことが多い。
うちの「牛すじそば」は好評ばってん、すじの通らぬことを嘆きながら、コロなしのおでんで
酒を飲む今日このコロ。感謝。