玉子かけごはん いっぱい 550円

月曜の朝は玉子かけごはん。みなさんの朝ごはんは、なに食べました?
能登の珪藻土竈でごはんを炊き、手前味噌で具だくさんの味噌汁をつくり、
「平飼いの玉子」と、自家製の香の物、ふりかけは、そばの汁を作った時の鰹節を粉砕
してだして、550円。100円追加すると、UFO珈琲を、隕石入りデミタスカップでだす。
でも、仕送りを受けている大学生の一日の予算が660円。10円しかあまらないの?

能登へいく時、新潟の「新井」というパーキングにいく。
そこは、そとの「道の駅」まで歩いていけるシカケ(そんなパーキングがいくつかある)
になっている。「ひだなん」(ずっと、ひなだん、だと勘違いしていた)という「直売所」があって、
山菜とかキノコなどが販売されていたり、そば粉や米、おもちなども売られている。
朝8時すぎに商品がそろう(冬は雪がすごくて、天気しだい)ので、時間があったら、
並びの「すき家」で朝食をとる。

ぼくは「焼き魚 玉子かけごはんセット」みたいなものをいつも注文する。
ごはん、みそ汁、サバ(か、鮭)の焼いたもの、玉子、漬物で480円。
さすが、吉野家を凌駕している。メニュー構成と安い値段にびっくり。
町の「食堂」とか「純喫茶」のモーニングが、消えていくのがわかるような気がする。
すき家と吉野家をあわせると、年商約900億円。
この物価高の中、エンゲル係数を下げるのに一躍かっているに違いない。

天真庵の近くに大学と専門学校ができた。じいちゃん、ばあちゃんしかいないような街に
若者が闊歩するようになった。
新聞に書いてあったけど、仕送りをうけている学生の一日に使えるお金が「660円」だそうな。
「きみのことすっきゃねん・・」とかいって、朝のデートをすき家で食べて、ふたりぶん払ったら、
家計は赤字に転落する。ほんとうに、日本という国が「後進国」になりさがっているのだなあ~と
つくづく思う。

半世紀くらい前だけど、ぼくが京都で学生だったころ。仕送りの平均が5万円だった。
ほとんどの学生が「風呂なし」の三畳か四畳半の一間で暮らし、銭湯にかよっていた。
岩倉とか、洛北に部屋を借りた人たちは、比叡山鉄道にのって、銭湯に通っていた。
イノダやからふねやの珈琲が、いっぱい280円。天下一品のラーメンが400円くらい。
会計の時、レジで「学生です」といえば、50円くらい負けてくれた。
ぼくは天下一品の本店から100mくらい上った「からふねや北白川店」の店長をやっていて、
天一の社長(そのころは彼が白川の本店にいた)たちに、顔を知られていたので、一度も
「学生です」とはいえへんかった(笑)

からふねやのアルバイトは、たしか自給300円くらい。まかないに、珈琲はタダで飲めたけど、
一時間働くと、イノダでもからふねやでも、珈琲が飲めた計算になる。
最低賃金が1000円の今は、銀座や青山や、ニューウェーブなお店以外だったら、1000円で
おつりがくる。うちは、「ほぼぶらじる」がいっぱい500円なので、おつりで「すき家」の
朝亭が食べれる計算。

でも、各地で戦争モードになり、異常気象(毎年なので、異常が通常になりつつある)のせいで、
食べ物の値段が高騰して、エンゲル係数が逼迫している感が強くなってきた。
冷静に考えたら、「大変な時代」をみんな生きているね!

今朝は、能登の家の柿を「干し柿」にして、お客さんにさしあげている。
100個ほどつくった。ほんとうは、300個でも500個でもできる。
田舎のほうは、高齢者ばかりが増え、柿の木、栗など、たわわになっている成果物を
収穫できないままのものだらけ。
どの世界も、それを「なりわい」レベルにしようと思ったら、それなりに大変だけど、
来年あたりは、もっともっと「エンゲル係数」が、逼迫するだろうから、
そろそろ「そのあたりのこと」を、それぞれ頭にいれておく時代がきたように思う。

大企業のサラリーマンの街だけど、「ほんとうに、東京に住む意味あるのかしらん?」感謝。

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