よがった後のそばが美味い!

今日の夕方は「ゆるゆるヨガ」がある。(6時からで完全予約制)
先生はかすみちゃん。そばと珈琲のお弟子さまでもあり、どちらも免許皆伝済。ときどき銀座のワインバーや、都内のカフェ
などで「そば会」をやっている。ベトナムや長崎などで「そば会」の時は、アシスタントで大活躍してくれた。
女子、とくに若くて美人の打つ蕎麦屋は、けっこう繁盛しているみたいだ。「かすみ庵」ができると、そんな繁盛店の
良きライバル店になるだろう。

二階で、ゆるいヨガ(といっても、ときどき一階でまかないのカレーを食べていると、悲鳴のようなヨガる声が聞こえてくる)
をやって、終わったら一階に降りてきて、そばと珈琲で〆る。老子の見込みの「空」ではないが、自分と向き合うヨガで、こころが
空っぽになると同時に、お腹もペコペコになるみたいだ。色即是空とかいっても、グーとお腹が鳴ると、いくさにならない。
そんな時に食べる「そば」は格別なようだ。
一時、「朝のヨガ」といって、出勤前にヨガる教室が各地で開催されていたけど、今はどうなんだろう?
奈良の「朝粥」みたいに、早朝にみんなで集まって、ヨガをした後に、そばを食べる、という新しいコミュニティーが
あっても不思議でないような気がする。「どや?」とかすみちゃんに聞いてみよう。

昨日のお昼、元気な女子3人がそばを手繰りにこられた。
「そばを食べる前に、3人でシェアしてそばがきを食べてもいいですか?」というので、「OK牧場ばい」
と答え、雪平鍋にそば粉を40g、水を120ccいれて、泡立て器でがしゃがしゃまぜて、中火で
木の箆(へら)を使って、一気呵成にかいて、そばがきを作った。
ちょうど、陶芸家の久保さんから新作の織部の丸皿がきたので、それに盛ってだした。
その瞬間の「キャー」という黄色い声。これまでは、漆の器で出したけど、これからは「オリベ」できまり、の瞬間。
昼からそば前(そばがでる前に、一杯酒を飲む)を、そばがきをアテに飲む。こんな粋で幸せを感じる瞬間はない。
しかも、オリベで供されると、滋味と土味が器ごと倍音のように伝わってきて、キャーという黄色い声と緑の織部のコントラスト
もまた素敵だ。
昔は、「昼間そばやで一献」は男子の専売特許だったけど、時代がかわり、女子の特権みたいになった。

寡黙で求道型で頑固おやじみたいな蕎麦屋も、天然記念物になりつつある。
頑固おやじ系のそばやも、きどって、懐石料理みたいな蕎麦屋は、おごられてもイヤだ。
懐石とは、もともと修行中の雲水が、お腹がグーと鳴るのをおさえるために、懐(ふところ)に石をかかえて座禅をした、がはじまり。
知らぬ間に、質素が贅沢品に格上げされた。
ただそばを手繰るのにも、いろいろ勝手が違うことが多くなった。まして、予約が必要なそばやなど、死んでもいやだ。

今日は12時から16時まで営業。それから一階では「そば打ち教室」「UFO焙煎塾」
二階では「ゆるゆるヨガ」
明日は月曜日。月曜の朝は「玉子かけごはん」(8-10) 
能登の珪藻土の竈(かまど)で、炭火をつかってお釜で炊くごはん。まさに銀シャリ。
銀シャリに、卵をのせて食べる。やっぱり「卵」よりも「玉子」のほうが、ありがたい気がする。
銀座の「隕石カフェ」から珈琲豆の注文がある。その時はサンクスカードに「王子さま」
と書いて、メッセージを手書きして入れるようにしている。一度間違えて、「王子」
に点をつけて「玉子さま」とおくったら、「頭は光っていますが、玉子ではありません」
と返事がきた。暮れには銀座にいく機会が増える。松屋の駐車場のところに、「隕石カフェ」
がある。豆はぼくが焙煎したものだけど、エスプレッソで飲む「ほぼぶらじる」も美味い。
新しい「銀ぶら(じる)」だ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です