東京に出発する時は、藤瀬霊水公園で霊水を汲む。
70L。お店の珈琲やそばを打つ時に使う。20日の営業でギリ。
お店には、もともとスゴイ浄水器もあるので、足りないときはそれで代用。
今年は暑くて、「水出し珈琲」にも使ったりしたので余計だ。
その後は、和倉温泉の「総湯」に浸かる。加賀屋の元湯でもあり、
海水の塩分濃度に近いような塩っからさがあって、ポカポカになる。
朝早くからあいていて、480円で入れる。能登半島に暮らしていて、「幸せ」を
感じるのは、空気や水がうまいことが一番だけど、この「総湯」があるのも大きな要因だ。
ちょうど、大学生の男女4人が、いっしょになった。10時半。
スマホをみながら「11時10分ころ」と、あがる時間を打ちあわせ。
女子はふたりともモデルみたいにきれいでスレンダー。男子はふたりともブオトコくん(すこし妬みもあり?)
ぼくは、カラスの行水よろしく、いつも30分以内にでて、新聞(総湯にはおいていない)や、
本をもっていって、休憩室で読む。ちょうど11時くらいにでたら、女子ふたりが休憩室で
冷たいものを飲んでいた。その前の席で、持参の本を読んでいたら、女子大生に「おとうさん、どちらから
きはったんですか?」とえせ京都弁で聞かれ、「君らを産んだり、しこんだりしたおぼえはないばってん、東京やで」と答えた。聞くと、4人は♪グレータ立命、でぼくの後輩にあたる人たち。もう半世紀ほど前になるけど、ぼくも一回生の夏、ELSの合宿で能登にきたことを思い出した。
その秋、今は上場会社の社長をやっているIくんとふたりで、「金沢・能登の3泊4日」の旅を企画して、サンダーバードに
のって金沢まで旅したことがある。一日目の夜、香林坊と片町の居酒屋を梯子した。ふたりとも、安兵衛という荒神口にあったおでん屋で、
名誉冠の徳利熱燗をそれぞれ10本空にするほどの酒豪やった。貧乏学生の貧乏旅行・・・一日でふたりの財布はすっからかんになり、
次の日に京都にもどった。それからIと大阪や東京で飲むたびに、その時の話をする。そして、ぼくより少し経済観念がしっかりしていて、
記憶力のあるIが、「野村が香林坊のスナックのいこうということになり、そこであり金をぜんぶはたいた」といって笑う。
女子大生とそんな不埒なおじさんの昔話をしていたら、男子が約束より20分おくれの11時半にあがってきた。
昨年、「輪島カブーレ」という、温泉と宿泊とそばやが梯子できる総合施設(輪島塗の職人のアトリエを改装している)で飲んで、
生まれてはじめて「ゲストハウス」なるもんを体験した。朝、同じ部屋にとまった見知らぬ20代男子くんふたりが、30分かかって鏡の前で、顔を剃り、化粧?をし、櫛をいれる現実を鏡越しに見た、ことを思い出す。男女がアベコベ?均等?どうも頭が固くなったのか、
インバウントもインボイスもジェンダー論も、ついていけてない。
今日明日は12時から16時まで営業。
その後は「UFO焙煎塾」「そば打ち教室」
明後日の朝は「卵かけごはん」