ぼくが通った中学は、北九州市立引野中学校。「ひきの」という。
別名「アルコール中学」ではないばってん、酒飲みの友達があまたいた。不良の学校ではけっしてない。
孫さんや、スエコン(末松議員)も通った、普通の中学。
高校は越境して(越境してレベルの高い高校にいくことが当たり前だけど、ぼくは
なぜだか絶対に落ちない高校を選んだ)、宗像(むなかた)高校に進学した。
そのため、小倉の北九州予備校のお世話になったけど、その一年も無駄ではなかったような気がする。
その「アル中」みたいな中学高時代から、いっしょに酒を半世紀以上飲んできたマッタイから電話があった。
「ブログに酒が受け付けない、とあったけど大丈夫?そろそろ仕事の量を調整して、体調を整えたら・・」
みたいな内容。もつべきものは、友達だ。確かに、半世紀以上も飲み友達であったくんが、一滴も飲めなくなったら、
鬼籍に入ったも同然かもなんばん。
最近、少し酒の飲み方がかわった。まず、車で能登までいく途中に「すしのや」ですしをつまむ。
白身の魚をアテにすると、日本酒が欲しくなるのが、日本人の常識ではないか?と思ったりするけど、
運転中なので、ノンアルコールビールを一本注文して、すしをつまむ。
能登の「はしもと食堂」でおでんをツマミにする時も、車で移動するので、ノンアルコールビール。
ノンアルのレベルがあがったこともあるばってん、「飲む」「飲まない」のスイッチが入ったり入らなかったり
することが、めんどうになってきたように気もする。
コロナ禍がすぎ、五種に移行してからも、夜の盛り場に人がもどってこない。
たぶん、それも、ぼくと同じような気持ちの左党が、すくなからずいるような気がする。
でも、やっぱりこの世から、酒や盛り場や猥雑な街がなくなるのは寂しいので、
今晩あたり近くの居酒屋で一杯やろうか、などと考えている。
白玉の 歯にしみとおる秋の夜の 酒は静かに 飲むべかりけり (牧水)