2018年の8月26日、わが父が93歳にて、みまかった。
入院するまで、毎日クロキリを2杯、剣菱のぬる燗を3合くらい独酌していた。
亡くなる前日、こそっと病院の近くのコンビニで、カップ付きの松竹梅をかってきて
ふたりで飲んだ。それが「父の酒」の最後になった。
父の姉は、父以上に大トラだった。ふたりで一升瓶を何本も空にしながら
「ヨシカズ(ちちの名前)、弱くなったな」とかいいながら、飲んでいた姿を思い出す。
その姉ちゃんは、齢(よわい)80を過ぎて、ぴったりと酒を断った。そして105歳まで生きた。
「普通のひとが飲む一生分の3倍くらい酒を飲んだごとある」という名言を残して。
もうひとり、うちの母のお姉さん93歳。まだひとりで生活されていて、先日「テレビを拝見した」
と達筆の暑中見舞いが届いた。彼女の旦那さん(てつろうおじさん)
も、晩年まで弓道をやり大いに酒を飲んだ。おじさんもおばさんも、故郷は宮崎の延岡。
ある夏の日、おじさんは延岡の城山の近くにある先祖の墓参りをしていた。
すると墓の中から声が聞こえてきたそうだ。「てつろうや。うちは代々大酒飲みで、長生きをしないので、お前は
そろそろ飲むのをやめろ」といったそうだ。その声にしたがい、65歳あたりにぴったり酒を断ち、
一昨々年95歳まで生きた。
ぼくは中学くらいから酒を飲んでいる(九州では、普通)。それからこっち、3日と開けず、飲んで
いるように思う。それが、先週の火曜日あたりから、まったく受け付けなくなった。
昨日もかっぽれの相方が、そばを手繰りにきた。いつもだと、そば前のビールとか日本酒のを
「ご相伴にあずかる」のがならわしになっているのだが、まったくその気にならない。
ひょっとしたら、一連の先祖さまが、遊びにこられたのかもなんばん?
今日明日は「12時から16時まで営業」
それから「そば打ち教室」「UFO焙煎塾」