夏休みも残りすくなくなった。
押上小学校の5年生のたっくんが、自由研究に「珈琲」を選んで、夕方にやってきた。
昨年は「そば」。母親のおなかの中にいるころから天真庵にきているので、自然の選択といえば
自然だ。
質問がいくつか用意されていた。
「えーちゃん(彼はぼくのことをそう呼んでいる)は、いくつから珈琲をやっていますか?」
に、「昭和51年、19の時からです」と答えた。
「天真庵はいつオープンですか?「2007年4月1日です」と答えた。
「昭和と西暦がまじると、わかりにくいよ」というので、「昭和51年は、1966年です」と答えた。
「焙煎をやるときに、こころがけているころはなんですか?」と問いに「陶芸といっしょで、中まで火が通って
カリッと焼きあがることが大事かな~」と答えた。
「どんな味の珈琲をめざしていますか?」という問いには、名刺をあげて、「これや」。
「これもらっていいの?」というので、「OK牧場」といった。
名刺の裏には「天真庵 炭火焙煎のめざす味」が印刷されている。
のみ口 ひと口めが すっきり
人肌に さめても まったり
あと口 余韻が 一時間
最後の質問が「珈琲はこれからも飲み続けられると思いますか?」ときた。
「男と女がいるかぎり、珈琲は飲み続けられる、と思うよ」と答え、「たっくんも
彼女ができたら、素敵なカフェにいって、できたらカウンターにすわって、砂糖やミルクを使わず、
ブラック珈琲が飲めたら、かっこいいで~」と答えた。
最後にドリップする写真が撮りたいというので、少しうすめの「ほぼぶらじる」を淹れて、
「飲んでみろ」とすすめた。将来、彼女が横にいるイメージができているのか、ブラック珈琲をすこしはにかみながら
美味そうに飲み干して、帰っていった。感謝。