「ほとぼりがさめたころ、そばを手繰りにいくわ」

築78年の古色蒼然とした長屋で、老夫婦ふたりで、珈琲とそばの店を営んでいる。
テレビにでると、やはり効果が絶大で、昨日も開店前に行列ができて、朝からばんばん打ったそばが
2時過ぎに空になった(笑   ほんとうは笑いごとではすまないかもなんばん)

開店前のバタバタ仕込み時間に、いろんな電話がかかってくる。
「今日の2時ころ4人で行きたいのですが、予約できますか?」
創業以来こっち予約は受けていないので、「予約は受けておりません」と答える。
「専用の駐車場はありますか?」という問い合わせも多い。「ありません」と丁寧に答える。
「近くにコインパーキングはありますか?」の問いには、「あるばってん、けっこう満車状態です」と答える。
「テレビにでたので、今日は混みますか?」との質問には、「そんなことわかりません」・・・(笑)
そんな丁寧な語尾になっているか?少し疑問ですが・・・・

「今朝は、何食分そばを打ったんですか?」の質問には難色を示した。「ひとに電話して、あなたはいくら給料もらって
ますか?」に等しいような無粋な質問。返答に窮し「切るよ」で電話を切って、残りのそばを切った。

そんなドタバタ劇を演じていたら、アラ古希らしき女性から「こないだは3時前にいって、そばを食べれなかったから、
今日は2時半くらいに行きたいのですが・・・」
こんな暑い日にわざわざ足を運んでくださるのは、ありがたいことですが、また空振りは失礼なので、
「開店前に行列ができていて、たぶん2時前後には、売り切れじまいになりそうです」と答えたら、
「じゃ~ ほとぼりがさめたころ そばを手繰りにいきわ」の答えに、安堵した。
悲喜こもごもなドラマが繰り広げられている。

今日も東京は36度を超すらしい。
今日も12時から16時まで営業。それから「そば打ち教室」「UFO焙煎塾」

明日の朝は「卵かけごはん」(8-10)
珪藻土の炭火で6合の羽釜で炊くので、いつも10食限定。感謝。