まだら唐津 輪島まだら、まだらぼけ・・・

酒飲みがあこがれる酒器に「備前の徳利に、まだら唐津のぐい飲み」
の組み合わせというのがある。最高峰だ。
そこに朱色の折敷(おしき)があれば、酒はなんでもうまく感じる。
最近、この「折敷」がしずかなブームらしい。
家呑みが増え、「毎日使う器を、一生ものに」という機運が高まっているみたい。これでいいのだ。

先日、梅林ガールズたちと、輪島の「黒島地区」を散策した。
北前船で栄えた人たちの豪邸が残っていて、公開されているものもある。
そこにいくと、お客さんを振舞った調度品などが残っている。今どきの「なりきん」
とは違っていて、家の建て方、庭の設え、漆や陶芸品なのも、品とみどころがいっぱいある。

輪島は、輪島塗が有名。ハレの日には「黒」、葬儀などの時は「赤」の酒器やお膳を使う。
反対に思っている人が多い。
そして、ハレの日には、「輪島まだら」という祝い唄を歌う。
北前船で、モノとヒトが、日本海で交差した。それが化学反応をおこし、文化がうまれた。

散策が終わり、最近できたカフェにいった。金土日限定で、知り合いの「そばもん」が
そばを振舞っている(11月まで)。
カフェのオーナは、東京からの移住者で、このカフェとゲストハウスを運営している。
黒島で、北前船が行き来していた時代にチャンネルをあわせ、珈琲を飲んでいると、
なんとなく「ゆたか」な気分になってくる。
「赤」崎で飲む珈琲、「黒」島で飲む珈琲・・・・ハレとケに関係なく、至福の珈琲時間になること請け合いである。感謝。

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