毎朝、PCを立ち上げると、ジャンクメールがいっぱいきている。
「迷惑メール」のところに入れて、「二度とくるな」と言いながら、消去するのが朝いちばんの仕事だ。
ときどき、飲み過ぎて目覚めの悪い日には、大事なメールまでクリックする時がある。
「クリックよりスナック」だけど、飲みすぎは注意だ。
先月のある日。いつものように、そんなジャンクメールをじゃんじゃん消していたら、「?」
という気になるのがひとつあった。「迷惑メール」に捨てたメールをもう一度もどした。
「昭和の時代にお世話になりましたSです。35年以上ご無沙汰していますが、覚えていましたら、お会いしたい」
というようなメールだった。すぐに「OK牧場」と返事をだして、昨日35年ぶりに再会した。
昭和56年にソフトバンクに入り、翌年に早期退職して、秋葉原に「エービックジャパン」という会社をつくった。
郷ひろみが♪エキゾチックジャパン・・・とか歌ってい時代。「負けてたまらじ」と、ぼくの名前を、エー(ーをイチとみたて)、
つまり「栄一は日本一になるぜ~」よろしく若気の至りそのまんまな社名。社是は「クリックよりスナック」(笑)
そんな時に、知り合いを介して青山の飲み屋でSにあった。当時Sは青山学院の学生だった。彼曰く「ぼくをアルバイトとして、拾い上げ、大学と大学院までバイト代でださせてもらった」と、事あるごとに口癖のように言う青年だった。昨日もそんなことを二度いった。
とんでもない誤解だ。彼がつくってくれたパソコン学習ソフト「パソコンらくらくレッスン」(当時は定価30000円)
が、日経パソコンの学習ソフトのランキングで3年くらい、ぶっちぎりの一位で、ぼくは浮かれて、夜な夜なカラオケで「ゴゴゴー」
と郷ひろみも物まねをして♪エーイチビックジャパンと唸っていた。
つまり、いきなり大ヒットのソフトをつくってくれたのがSだ。
お世話になったのは、こっちのほうだ。
大学院を卒業した後も、超電導とかナノ世界や、X線などの高度な研究を続け、千葉大や東大でも教えていたらしい。昨日ひさしぶりにお店にきてくれて、名刺を交換した。「のむらさんがITで上場したんじゃないかと思っていました」と真顔でいう。
「見たとおり、しょぼい喫茶店の店主よ」と返した。「ぼくもしがない研究者です」と謙遜する彼の名刺には、ぼう国立大学の
教授で、博士と記載されている。奇才で天才のS、唯一無二の「らしい」道を邁進しているようだ。
社是を大事にして、スナックで、かわいらしい姉ちゃんたちといっしょに飲んだS。
ぼくはまだその道を卒業してないけど、彼は姉ちゃんを卒業して、ネーチャーに論文を書いたりする立派な研究者になった。
なんだかうれしくなって、昨日は近くのスナックで一杯やった。さすがに、もう「ゴゴゴー」の年ではないばってん、
まだまだ「未見の我」が待っているような気がしてきた。いくつになっても、GOGOGOだ!
今日は16時まで営業。
近所に住むフランス人のお姉ちゃん(名前を失念)に「煎茶を教えてほしい」といわれ、今日の夕方は、
近くの長屋で、煎茶を教えることになった。感謝。
明日の朝(8-10)は「卵かけごはん」