今朝の新聞の一面は、昨年生まれた赤ちゃんがわずか77万人だった、という記事と、
2024年問題の「来年はトラックの運転手が足りなくなり、流通に支障がおきる」
という記事。
政府も異次元の少子化対策といって、お金のばらまきを決めた。でも一向に、子供
が増える気配はない。もう少し、おつむをつかって国民に将来の夢の青写真を見せて
いかないと、このままだと、おつむもおむつも、出番が少なくなりそうだ。
それと日本人ひとりひとりが意識を向上させないとね。
根っこに「右肩上がりの経済」とかいう妄想が消えていないのも問題だと思う。
まっとうに考えれば、お金より大事なもや宝物がいっぱいまわりにある。気づかないだけ。
毎月、10日あたりに高速を使って能登を往復する。東名高速ほどではないけど、
びっくりするほどトラックの数が多い。パーキングにいくと、普通車のところを二つ三つ使って、
トラックが駐車していたり、それでも足りなくて、それ以外の道に駐車してたりする。
帰りは、東京近くのパーキングは、12時まで待機のトラックであふれている。
日付がまたがると、深夜割引で高速代が3割安くなるからだ。
民主党が政権をとった時に「高速道路の無償」をマニュフェストに掲げたけど、そろそろ本気で
そんな提案がでてもいいかもなんばん。
そうすれば、二か所暮らしや、多か所暮らしが、ぐっと現実的になり、大都市中心で地方都市が過疎になったり、
、日本中が過疎になるリスクもなくなる。同時に空き家問題も軽減すると思う。
そもそもトラックが多くなった一番の原因は、みんなが家でクリックして、アマゾンとかで買い物を
するようになったから。コロナが流行してますます加速した。楽天が、送料無料のサービス(といっても、送料は出展者負担)
をだし、競争相手もそれに準じて、ますますネット通販が日常になった。
トラックが左右にふらふらしながら走行するのも日常になった。「何時までに配達」とか、時間に追われれ
疲れて居眠り運転に加え、運転しながらスマホ操作で右左佐生しているのも多い。高速での事故もそれが原因で増えているようか気もする。
なんでもクリックひとつで、本やモノや、食べ物が家に届くような時代になった。
そして、ひとり暮らしの若者も、家の中で届いたポテトチップをボリボリ食べながら、酒を
飲み、エロサイトを見ながらマス。それでは、子供が増えないわね。
やはり、クリックよりスナックだ。かわいいお姉ちゃんとバカいいながら、楽しもう。
今年は梅茶翁の梅林の梅がならなかった。普段は200キロくらい収穫できるのが、先月みたら、全体で10粒
くらいしか実がならなかった。よって今年の梅林ガールズたちの「梅仕事」が急遽、「畑仕事」や「タコ釣り」に変更。
ちゃんと春先に白い花は咲いた。それを受粉してくれる蜂が減ったのが原因みたい。
野菜や果物も、「みばえ」とか効率を優先させるにまかせ、日本は世界一の農薬とか化学肥料を使うようになっている。
生態系が壊れるのは、自明の理。「あ、きれい」「かわいいー」とかいって、ボリボリしている間に、この星が悲鳴をあげて
いるのだ。
今年は、ワカメなどの海藻もピンチ。海苔が絶滅危惧種になりそうだ。雑魚さへも庶民の暮らしには高嶺の花になりつつある。
能登には古式の「揚げ浜式製塩」が残っている。でもこれも後継者が少ない。
2024年問題は、トラック業界だけではない。見渡せば、どこの業界も、毎日食卓にあがる食べ物や調味料の
世界もみんな「人が足りない」のだ。加えて日本人の「足るを知る」の精神がなくなっている。
昔から、禅林や絵描きが「寒山拾得」の絵を描いた。
ボロをまとい、粗食に暮らすふたりの清貧の生き方を理想にしてきたのだ。
そんな絵を見ながら、日本人は「足るを知る」を学んで生きてきた。ちょっとだけ、
時計を逆回りする必要があるかもなんばん。感謝。
今日は16時まで。それから「UFO焙煎塾」「そば打ち道場」