銀座 赤坂 新橋  ゴールデン梯子

昨日は、「UFO焙煎塾」。
珪藻土焙煎機「UFO」を使って、手取り足取りで、シングルオリジンの珈琲豆を焙煎し、
ネルドリップで落とし、飲み比べる。新茶の玉露も飲む。まかないの昼食は、「タコ飯」と「ガレット」
昨日は、モカマタリとモカイルガチェフ。珈琲ルンバにもあるマタリ。ソ連のゴルバチョフと
間違えそうなイルガチェフ。デカマラと同義語みたいなガテマラ。
珈琲というのは、ヤクザな男にどこか似ている。知力と色気を兼ね供えている?

途中、陶芸家の久保さんから新作の器が届く。銀座の「隕石屋カフェ」から注文された「隕石粉入りの器」
がどさっと届いた。店主の「王子」に、ハガキを書いた。「(略)・・・オマケの黄瀬戸の皿は、能登の珪藻土を混ぜて
つくった新作です。感謝。」で〆て、コンポ。
ニャンニャンとなくクロネコさんが、「まいど」といって、もっていってくれた。そこに、入れ忘れの「黄瀬戸の皿」
がポツンと残った。ハガキを書いて、荷物に入れる時に、入れ忘れたらしい。5分前のことは、まだなんとか覚えているけど、
やはり「認知の気配」のする年ごろになった。

夕方に赤坂のTBSの近くの中華で、中学校時代の「プチ同窓会」が予定されていたので、銀座にそのお皿を届け、
700円の「アメリカーナ」(なぜだか、ここの珈琲は、ぼくが焙煎した豆)を飲み、赤坂にいく。
「隕石屋カフェ」の正式名称は「Star Comes Coffee Powered by BigBang 隕石直売所 銀座本店」
少し時間があったので、山王日枝神社にお詣りして、会場の赤坂離宮へ。
前回はコロナ前なので、3年ぶりだ。当たり前だけど、みんな3年歳をくって、今年67歳組。
後期はつかないけど、みな立派な高齢者。しかもみな現役で、会社をやっていたり、大きな会社の役員だったり、
国会議員さんもいる。でも半世紀以上も、「ノンチン(ぼくの渾名)、マッチャン、マッタイ、スエクン・・」
と呼び合う。酒がすすむと、普段は「先生」と呼ばれている国会議員のスエクンに対して「おまえは・・」
などとため口で、口論をしたり・・・・無礼講というより、ヤクザの飲み会。
昨日は、ぼくら仲間ででマドンナだったSさんも特別参加で、紅一点、泥沼に咲く蓮みたいに華やいで盛り上がった。
「6月17日・・・TBSの番組にでるっちゃけど・・」
みたいな話をしたけど、みんな馬耳東風(笑)で自分の近況やら昔の恋の話やら・・その後、新橋の居酒屋で2時まで飲んだ。「歳を考えろ」とお酒の神様の声がした。
また逢う日のありやなしやの歳になって飲む竹馬の友たちとの酒は、本当に美味い。

京都から東京にでてきてソフトバンクに在籍したのが、昭和56年。翌年57年に赤坂のホテルニュージャパンの火災があり、多くの人が亡くなった。
傍若無人なホテルの社長・横井英樹というのが、よくテレビにでていた。その横井を殺そうとした男がいる。
安藤組組長・安藤昇。結局、この事件で逮捕され、組は解散になった。その後は、ヤクザ映画などにでたりしていた。
晩年の石原慎太郎が「あるヤクザの生涯」という本で安藤を書いた。
安藤が好きな言葉として、本の帯に紹介された文がいい。安藤が石原に語ったものだ。

あんた「雪後の松」という詩を知っているかい。昔、ある坊主から教わったんだ。「雪後に始めて知る松柏の操、事難くしてまさに
見る丈夫の心」とな。男というのは普段の見せかけがどうだろうと、いざと言う時に真価がわかるものだ。松の木は花も咲かず
暑い真夏には枝を折るほどの雪が積もっても、それに耐え、青い葉を保っている。それが本物の男の姿だというのだ。
俺はこの詩が好きなんだ。