塩と水で、人生がかわる!病院にいく前に能登!

今回の地震があった能登には、伝統的な「揚げ浜式製塩」という技法が残っている。
天真庵で、2月の味噌つくり、夏の梅干しつくり、の時はその塩が大活躍する。
お天道様と風の力をかりて、海水を人力で砂場にまき、鉄の鍋と炭火で12時間くらい煮て、塩をつくる。
毎月のように、珠洲の珪藻土七輪屋さんにいく点前にあるので、季節でない時も、珈琲とか
水素茶などをペットボトルに入れて、表敬訪問をするのがならわしになった。夏にアゴ(トビウオ)が
集まってくる時は、背開きして、やっぱり炭火で「アゴ焼き」をつくる。九州のアゴとは、あごのカタチでは
なく、体が四角い感じが違う。できあがったアゴで出汁をひくと、麺類はおろか味噌汁やおでんも、ワンランク上の味になる。
能登の塩との塩梅で、「能登すまし」(ぼくが勝手に命名)になって、もう一軒店をだすようなチャンスがあったら
「能登塩ラーメン えーちゃん」をだしたい気分。オープニングには「時間よとまれ」(笑)

木曜日の朝、いつものように「藤瀬霊水公園」にいって、霊水を70リットル汲んだ。駐車場のおっちゃんに
「500円」を払うのと、混んできたら、3つある蛇口(龍の口)を譲り合ったりするのがルール。
軽トラにのった老人たちが、朝早くから水を汲んでいる。近くにある仲代達矢さんの演劇堂のスタッフたちと
出くわす時もある。仲代さんがあんなに元気なのは、その水と能登の塩と空気のおかげも影響しているに違いない。
駐車場のおっちゃんにはじめて歳をきいてみた。「まだ82」との返事。矍鑠(かくしゃく)という次元を超えた元気印。
続けて「毎日、この水を飲んでるからね」とのこと。

それから、ひょっこりひょうたん島のモデルになった能登島を経由して、和倉温泉の手前にある食堂で朝ごはん。
お店の名前が「水」。ここの女将のお母さまが、能登島で千寿荘という民宿をやっていて、そこの水がすごすぎ。
浸かっても飲んでも身体にうれしいアルカリ炭酸水素イオン水の湯が自慢の民宿。へたな病院いくより、自然治癒力が
ついて、うまいもんが食べれて、元気になる。薬事法に抵触するくらい「元気になる宿」だ。

その水のおかげを店名にして、娘さんが朝9時から食堂をやっている。季節によって魚の種類は違うけど、いつもメニュー
にはない「ブリ(ときには、ひらまさなど)のカマ焼き」の焼き魚定食。ポテサラや、野菜のおひたし、山菜のテンプラ・・・
など、20種類くらいある小皿料理を3品選べて、みそ汁がついて1000円。1月はかっぽれ女子たちときた。
その時は、「ごはんなし」にして、朝からビール。単品でカキフライなどを頼むと、時間よとまれ、で大宴会になる。
ぼくのソフトバンク時代の同志も、体調を壊したとき、能登の千寿荘に泊まり、以来定期的に「水」を東京におくって
もらっていた。「塩」「水」は、とっても大事やと思う。

今日から営業。能登牛の牛筋を、そばを打つ間に仕込む。能登の居酒屋にいくと(「水」や「橋本食堂」も)、
必ずといっていいほど通年のメニューに「牛筋煮込み」がある。東京のそれとは違って、能登の塩がきいている。
丁寧にあく抜きをし、手抜きの圧力釜(もともともっていない)ではなく、普通の雪平鍋や、多くやるときは
寸胴で、ことことと煮る。やはり、コツは塩加減。
まだ内緒だけど、来月あるテレビ番組で、このあたりが紹介される予定だ。

土曜日日曜日は12時から16時。
その後は、「そば打ち教室」と「UFO焙煎塾」・・・夏にUFOを使って焙煎すると、「これまで飲んでいたアイスコーヒー
はなんだったんだろう」という珈琲ができるようになる。これまでヒミツにしていたレベルの話も、バンバン公開しながら
楽しい「珈琲時間」をいっしょに楽しみたいと思っておりまする。感謝。

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