梅茶翁で、竹炭つくり 木炭も竹炭も、懐かしい未来!

昨日は、全国的に夏日になったみたい。この一週間は
囲炉裏に炭をかかせない毎日だったので、うそのようだ。
梅林の雑草取りや、土壌に炭をうめて、梅林の土を元気にする作業をやった。

梅の木のまわりに、深さ20cmくらい穴を掘り、そこに炭を入れ、つぎに枯れ木を数本いれ、
最後に枯れ葉をかけてあげる。そうすると、土の中の気がよくなり、微生物が増え、土壌が活気づき、
梅の木も元気になる。その梅を梅干しにしたりして人間が食べると、人間も元気になる。
自然というのは、それぞれの命を輝かせようという働きがある。茶の世界の「和敬静寂」そのもの。
それに比べて、吾ら人間たちは、まだまだ「戦争」によって、領地や資源や食べ物を奪いあってるおろかしいこと。

梅茶翁の庭には、大きなドリッパーのような窯がおいてある。「竹ボイラー」で検索すると、長野の
モキ製作所がでてくる。そこの商品で「無煙炭化機」という。
梅林で剪定した枝や、まわりの竹林の竹を切って、その窯にいれて、火をつけてあげると、
5分で、一ハゼ(ただし珈琲みたいないい香りはしない キャンプファイヤーをしている気分)
で、15分もすると火がまわり、最後に水をかけると、立派な竹炭ができあがる。
コペルニクス的に、発想をかえると、まだまだ斜陽のニッポンの田舎暮らしに宝ものがいっぱい。

昔から、日本人は、松竹梅を大事にしてきた。
松は、「まちなさい」「時がくるのをじっくり待つ」という言霊。
竹は、「節々、節目節目を大事にしてね」という言霊。
梅は、「うみなさい」「新しいことをやってください」みたいな意味が込められている。

仕事が終わって、みんなでごはん。自分たちが作ったお米を、能登の珪藻土竈で炊き、
塩むすび。もちろん塩は能登の揚げ浜式の塩。近所のおばあさんにいただいた朝掘りの筍を
炊いたん。今能登ではわかめが旬。「若竹煮」のレベルが世界チャンピオン級。お茶は三輪福さん
のお手製の「とうもろこし茶」。つい7年前まで、清住白河に住んでいたのが、逆浦島太郎伝説みたいだ。
食後に「ほぼぶらじる」を34g(昨日、それだけしかなかった・笑)
をUFOに入れ、イチハゼまで焙煎。つまり二度焼きした深煎りの珈琲をハンドドリップ
して、氷を入れて「アイスコーヒー」にして飲んだ。気温が20度を超すこれからは、この
2度煎りアイスコーヒーが、おいしくなる。

その豆を、キンミヤあたりに漬けると、「キンモカ」(珈琲焼酎)
が楽しめる。自給自足の第一歩かもなんばん。シングルオリジンで、自分の好きな珈琲豆を焙煎するのも、
至福の時間だ。モカやガテマラを深く焙煎してアイスコーヒーにするのもいい。
今朝、珈琲のお弟子さまから「デカマラ最高」とメールがきた。女子も四十路を歩きはじめると、けっこう
大胆になる?ガテマラと訂正するのもなんやから「その調子!」と返信した。まじめに考えると、エロい朝メールかもなんばん。
なんでも「お金で買う」ことから「自分でできないかな?」と頭を使うと、けっこう「ゆたか」な生活
の入口が見えてくる。来月は東京からやってくる「梅林ガールズ」たちと、こんな田舎暮らしをともにする予定だ。

明日の朝、藤瀬霊水を汲んで、東京に出発。今回はテレビ局のスタジオで、そばを撮影する仕事をいただいたので、
普段より二日短い「能登休み」だった。土曜日から営業。といっても、けっこう濃い能登時間。感謝。

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