能登の家に先ほど到着。

昨日は、テレビ局のスタジオで、そばをつくったりした。
生まれてはじめて「ロケ弁」?(スタ(ジオ)弁?)を食べた。
サバの焼き魚弁当。卵焼き、ひじき煮などもあって、なかなか美味しい。

同じテレビ番組だけど、日時が違うお店が、隣で鳥のから揚げをつくっていた。
「食べたそうな顔」がばれて、ひとついただいた。とても優雅な「ぬすみ喰い?」
お返しに「ほぼブラジル」をごちそうした。どこにいても基本は、原始的ぶつぶつ交換が基本だ。
テレビにでるお店がみなすごいわけではないけど、「なるほど」というポイントがどのお店にもあって、
とても勉強になった。個人経営で10年続くお店は、たぶん20%にも満たない。やっぱり、四六時中お店の
メニューや展開などを考えているようなことが苦にならないような人でないと、生き残れない。
これからは、もっと加速していくと思う。

収録を終わって、お店にそばの道具を積んで、いつもの道を通って能登に・・・
一日2食にしているので、夕飯はぬき。でも珈琲のお弟子様が、手作りのケーキと、大好物の
阿闍梨餅を差し入れてくれたので、豪華なおやつタイムを満喫。
松代で車中泊。温度は10度を切っている。寝袋に入り、蓄電池で電気を灯し、
小さなちゃぶ台をだして、ナイトキャップ。蓄電池があると(もちろん酒も)、車の旅がめちゃくちゃ
楽しくなる。高速道路には、パーキングがあるし、下道だと「道の駅」がある。これからの旅は、
車がおもしろい。

氷見の「すしのや」は、いつものようにお昼前から混雑していた。でもそこまでの交通量が
いつもより空いているように思った。今回の能登の地震は、富山もけっこう揺れたみたい。
もともと、石川と富山は、いっしょの「県」やったんやね。

中能登から能登に入る。今回の地震は、珠洲が一番被害が甚大だった。中能登や、能登の天真庵がある志賀町
は震度4。東京では、なんども体験した大きさなので、あまり心配してなかったけど、車の量は、異常に
少ないような感じ。道の駅「ころ柿の里」の温泉に浸かり、禊のように気をととのえ、能登の家に5時ころ到着。

おそるおそる家の中に入る。玄関にある道祖神も、神棚も、台所にガラスの扉がついた書棚(食器がいれている。311の時は、
押上の家にあっって、勝手に空いて、食器が逃亡をはかった)も、閉じたまんまだった。

ついた日は、「即飲み」の日にしている。東京からもってきた「あまりもの」をつまみに飲む日にきめている。
台所に残っていた「亀泉」を、囲炉裏に炭をおこし、錫のチロリでぬる燗にして飲み始めた。
東京と能登の時間の流れには、大きな時間差がある。着いたその日は、時差ボケがすごい。
能登の地酒をぬる燗にして、ちびりちびり飲(や)ってると、不思議とその時差ボケがリセットされる。
海外にいった時の、ソレ、とは違って、けっこうこの時間ボケは、いける?というかここちよい。感謝。