珪藻土焙煎器UFO友の会 ぱあとつー

昨日、世田谷から常連さま(うちは一度きたら、常連さま)が、珈琲豆を
買いにこられた。入るなり、「おとうさん商売替えしたの?」と質問される。いつも
「おとうさん」と言われると、「君のような娘を産んだ(仕込んだ?)おぼえはない」と答えるのだが、
間髪もいれず、「UFO売ります、と表に書いてあったから」とケラケラ笑う。確かに、全国に何万という飲食店がある
だろうけれども、「UFOを売っているお店」はうちだけかも。
「UFOって、いくらですか?」というので、「定価は一億だけど、常連さんには1万で売ってる」(ネットでは11000円)
と答えた。

「隕石直売所」という看板をかかげ、スカイツリーの麓でお店をやっていた「王子」は、今では出世して、
銀座に二軒のお店を持つ。最初は「あやしい~」とかいわれていたけど、今では、そういう人のほうが、「あやしい~」
といわれる世の中になった。目に見えないもの、耳に聞こえないもの、のほうに価値がある時代になった。
松屋の裏手にある「隕石カフェ」は、全国から珈琲と隕石のファンが集い、新しい時代の
「銀ブラ」を楽しんでいる。ぼくもときどきいって、自分が焙煎した豆のエスプレッソを飲むのだが、
ちょっと違った次元の「ほぼぶらじる」が味わえる。770円かな?押上とは家賃が違うので、「安い」かもなんばん。

夕方、おそばのお弟子さまが恵比寿からきて、カウンターにすわって、「花巻倍セットください」というので、
能登の岩ノリをのせたそばを輪島塗の器でだした。セットの場合、珈琲は「ほぼぶらじる」。
珈琲を飲みながら、珈琲の話で談論風発。隣にすわった奥様が「わたし、モカマタリが飲みたい」
とポツリ。閉店まじかで、「そば打ち教室」と「UFO焙煎塾」の準備もしないといけないので、
「マタリは、だんなさんに淹れてもらって・・・」と答えた。
ぼくのそばのお弟子さまでもあり、能登でいっしょに田んぼや梅仕事をしてきた同志でもあるので、すんなり言葉の意味を解して、
「UFOとモカマタリの豆500g買ってかえります」といって、そば代+12000円を払っていかれた。
カウンターは満席で、みんなキョトンとした顔してたけど、UFO別名「幸せ発見器」は、一億の3倍くらい価値が
あると思う。

その根拠は、毎朝焙煎をしていると、まず「自分が幸せ」になる。それを家族や友人におすそ分けし「ごちそうさま」とか「おいしい」
とか若い子に「かわいい~」などといわれる。ウインウインのウェーブ。昔、船井総研の船井会長が「熱烈なファンをひとり獲得すると、一億円の価値がある」と言っておれれた。
最近、ネットを使って、いろんな詐欺や強盗みたいなものが流行っているけど、「お金」と違った「ゆたかさ」みたいなもの
を見つける時代になってきたんじゃない。「お金もち」・・・・なにがいいの?とみんな思いはじめる。
「どう生きたか」のほうが価値があるんじゃない。まったく人気が斜陽の総理が「新しい資本主義」とか「資産倍増」とか
内容のない絵空事を言っていたり、給与をあげる方策がないので、「副業OK牧場」みたいな会社が増えているけど、
世のなかどこを見ても、楽してお金ができるようなおいしい話はないでしょ。二世三世の政治家は、お気楽なもんだね。

今日も16時まで。それから「味噌つくり」「そば打ち教室」「UFO焙煎塾」
明日の朝は「卵かけごはん」
日本の食事で一番は「一汁一菜」 ごはんと味噌汁が基本。卵かけごはんとか、おにぎり、というのは
世界に誇れる「日本食」だと思う。感謝。

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