銀座8丁目に「銀座パウリスタ」という喫茶店がある。創業110年になる。
「銀ブラ」という言葉が産まれた店。一般的に「銀座でブラブラする」という意味
で使われているけど、本来は「銀座でブラジルを飲む」というのが原点。
スタバなどがない時代に「日本の喫茶店文化」が花咲いていたことを、在日日本人が
忘れている。
最近はいかないけど、パウリスタの地下に「吉宗」という長崎の茶わん蒸を食わせる店がある?
会社を秋葉で創業した40年近く前、長崎出身のYくんが実家の仕事を継ぐために
急遽長崎に帰ることになったので、送別会をそこでした。長崎に帰れば本店で食べられる人を、
銀座で見送るのとは、素っ頓狂な話ではあるが、フジテレビのまったいと3人で、「吉宗」でお昼に
茶わん蒸し前(そば前、みたいなもんかな)に、角煮などを酒肴に惜別の酒を飲んだ。
あまりに別れがつらいのか、ライオンとか、近所のビアホール、居酒屋、バー、スナックなどを梯子して、
お昼から次の朝の8時くらいまで飲んだ。長崎からはじまって、さながら「銀座ブラブラ節」みたいな話。
昨日、銀座3丁目(松屋の裏て)の「隕石カフェ」(正式名があるのだけど、失念。スタバみたいな名前)から
「ほぼぶらじる」の注文がきた。ここは、エスプレッソで珈琲を供するので、焙煎を少しそれように焼く。
ときどき、試飲にいくけど、ハンドドリップとはまた一線を画す珈琲の味がする。
「銀座でほぼブラジルをエスプレッソで」が、合言葉になるくらい、けっこう繁盛している様子。
食べログみたいなサイトには、客単価10万円、なんて記載されている。王子という店主の奇才ぶりがうかがえる
不思議なカフェである。この調子でいくと「令和の銀ブラ」という上書きになるかもなんばん?
ブラついでに、もうひとつ。「横須賀ブラジャー」という看板にひかれて、横須賀のバーに入ったことがある。
飲めるブラジャー、という呼び名で、ブランデーをジンジャーエールでわったものを略して「横須賀ブラジャー」
押上文庫の文庫ちゃんに「押上ブラジャーどう?」とすすめたけど、反応がいまいちだった(笑)
もっとも「押上ブラジャー」という響きは、飲む、よりもバストアップを期待できそうな言霊なので、
羊頭狗肉なイカサマみたいになる可能性がある?
明日は東京も零下になるらしい。「味噌つくり」が明日からスタート。味噌を仕込むにはいい温度だ。