♪神戸から船にのって宮崎に着いた ここは神の街
そんな演歌が聞こえてきそうな話。新造船された「たかちほ」というフェリーだった。
お風呂の作り方、お部屋の配置など、なかなか工夫されていて、快適な船の旅だった。
若い時は、東京を出発する時に、薬局で「モカ」とかいう眠気覚ましの薬を買って、
かっ飛ばして、九州に走って帰っていた。
今は、お土産用にモカを焙煎することはあっても、薬は買わない。自薬の酒はもっていくばってん。
そのうち、いろいろな街に寄り道しながら、「決めないでいく」ようになった。10日
くらい休みがあるのに、一日しか実家に帰らない、という時も、ままあった。
3年前に親父が旅立ってから、実家は売却し、母が施設に入った。
コロナで、面会がかなわないので、施設の庭から、手を振るくらいしかできないけど、
毎年二回は、福岡にもどる。さいわい、まだボケず(どちらかというと、こちらのほうがボケてきた)、
電話での会話もできる。
実家がなくなってからは、フェリーで宮崎までいき、墓参りと神社に寄って、お弟子さま(珈琲・そば)
のところへ寄ったり、ときどきそば会をやったり、しながら九州をめぐっている。
昨日もそんな風に、墓参りの後、高千穂にある高千穂神社と、先月お店にきた不思議なおばあちゃんが
「〇〇神社にいきなさい」といわれた神社にお詣りした。この神社はナビにもでてこないけど、
実は3度目。今年の春に鬼籍に入られたヨガの聖者さんにすすめられて、知っていたので、3度目になる。
天真庵の神棚にお札があるので、新しいのを500円で買った。だれも人がいない山奥の磐座(いわくら)
のような神社なので、賽銭箱に500円よぶんに投げ込む。
その後、お神楽の里のような高千穂らしい宿に泊まる。
鹿の刺身、ヒメマスの味噌煮、柿のてんぷら、地元の野菜「たけのこいも」の煮つけ・・・
など、田舎料理に舌鼓を打った。
これから、朝ごはん。野鳥の声が目覚ましの、とても素敵な神域である。感謝。