月曜の朝は卵かけごはん。
コロナで、「寺子屋」という夜の勉強会をすべてヤメにした。
ので、「米」の消費が激変した。反対に、能登の神子原村(みこはらむら)や、九州に移住して
米をつくる農家さんらに知り合いが増え、米を買う量が増えた。
加えて、今年は自分たちがつくった米が豊作だ。だから月曜日は張り切って、米を炊く。
昨日はちょっと肌寒かったので、火加減を
見ながら、竈に手をかざし、♪北の国では・・もーうお~ なんて鼻歌をうたっていた。
6合炊きの羽釜が、10分もすると、おいしい香りの湯気をだし、15分過ぎには、お焦げの
匂いがした。10分ほど蒸らすと、♪エリーイモ(襟裳)の春は・・・何もない春です!
よろしく、ホカホカの銀シャリができあがる。♪なにがなくても、これだけで幸せな春です~!(字あまり)
残った炭火は、いつもは、普通の七輪に移し、ガラガラさせながら手回し焙煎器で焙煎する。
昨日は、気温が寒くなったので、火鉢2つにわけ、それぞれに薬缶をのせ、店内の気温をあげた。
残った炭は、こないだクラウドファンディングで能登の丸和工業さんに寸志をおくったお礼に
もらった「小さな七輪」に入れ、珪藻土焙煎器UFOで60gのモカを焙煎。(高級旅館の朝食で、
よくこんな小さな七輪をもって、海苔を焼いてくれたでしょ・・・夕餉よりよっぽど美味しいのが、
ごはん・味噌汁・漬物・海苔。)
5分で爆ぜ、♪昔アラブの王様が・・好んだ珈琲ができあがる。
ちょうど、卵かけごはんにきた常連さまが、それを見て、「やっぱり、UFO買おうかな・・」
とつぶやく。「迷うな青年。よいと思ったらすぐに行動せよ」とこころでつぶやきながら、
「あわてることなかよ。ボーナスでもでもでたら、きめんしゃい」と、裏腹なことをのたまう(笑)
丸和工業さんは、今年の6月の地震で窯が全壊した。ので、クラウドファンディングで応援せいてくれる人を
募集中。「われは」という人は、下のURLをコピーして、覗いてやってください。
https://camp-fire.jp/projects/view/610383
昨日は、そんな昔の高級旅館の演出みたく、小さな七輪をカウンターの上において、そこに銅の
ミルクパン(ぼくの珈琲ポット)を置いて、炭火で沸かした能登の霊水で、珈琲を淹れた。
ごはん、焼きのり、珈琲の湯・・・・やはり、炭火をつかってやると「能登はやさしや土までも」
だ。
ごはんは、冷えてもおいしいし、冷凍してしばらくたって温めても、「あ、これ羽釜で炊いたごはんだ」と
わかる。そんな小さな「ちがい」を発見するのが、なんとなく幸せな気分になる。
午後、ざるそばを食べにきたお客さんが、その七輪の前に座った。外で庭仕事をした後らしく、あったかいおしぼり
をにぎった瞬間に「あ~うれしい。このあたたかさ」といい、小さな七輪に手をかざした。
江戸っこよろしく、ズズズと蕎麦を手繰り、蕎麦湯を飲み、〆の「ホボブラジル」。
珈琲点前(てまえ)みたいに、目の前の石臼でガリガリと珈琲豆を挽き、炭火の上の銅鍋で沸かした湯で
珈琲を淹れてだした。
「これまで飲んできた珈琲はなんだったんだろう、の味ですね」と、ほめ殺された。
このフレーズがいいので、HPを担当するくまもんにメールをおくった。近々、「UFO」
のページができる予定だ。ゆっくりゆっくり、優美に広がっていく感じがいい。
(と、いいながら、はやくHPがアップされへんかな)と裏腹の気持ちで過ごしている。
とかく、経営者というものは、乱中毒、というか、京都弁でいうところの「いらち」なところがある。
最近、時代がぐるぐる大変化しているので、そういった傾向がますます強くなってきている気がする。