月曜日にやる予定だった稲刈り。雨が降ったので、
晴耕雨読で、「海が見える家」(はらだみずき)を読んだり、珪藻土屋さん
のクラウドファンディングを寸志ばかり参加したり、柿を収穫したり、夕方は
タコ釣りをしたりした。将来田舎暮らしをしようと、思っている人には、「海・・」
はオススメ。
昨日は朝の気温が14度。梅茶翁のある能登町の瑞穂(みずほ)まで、野良仕事仕様で
車を走らす。さすがに瑞穂は山の中なので、温度が12度。完成したペチカの火が、やさしく
迎えてくれた。さっそく、注文を受けた「珪藻土焙煎器 UFO」で、モカを60g焙煎して、
みなで飲んだ。ペチカのゆらゆらする火を眺めながらの朝の珈琲。「能登の珈琲時間」
が、始まった。カルロ・ロヴェッリさんの御本には「この世界には根源的な時間は存在しない」とあった。人間が
きめることらしい。とても素敵な「出発点」を感じた。
3度目の米の収穫。6年前までは、清住白河に住んでいたふたりと、墨田区から半分移住したぼくら
4人で、機械をつかわず、鎌で刈って、はざがけをして、自然乾燥。もちろん、無農薬、除草も女装もしない、
化学肥料も有機肥料もなにも足さない。そこの土地の自然の力におまかせしている。
おかげで、田んぼの中は絶滅危惧種の「げんごろう」や「サンショウウオ」などが、楽園を謳歌するがごとく遊んでいる。
田んぼの横には梅林があり、来年もまた梅林ガールズたちの訪れを待っている。
今年は、日本ミツバチの蜜も無事収穫できた。当たり前のことだけど、この田んぼに農薬をまいたりしたら、
日本ミツバチは、生きていけない。最近全国でハチが少なくなっている。受粉という大事な仕事をするハチが
いなくなったら、畑の野菜や果物のできが悪くなる、は、自明の理。都会に住んでいると、そんな「命」
にかかわることも、どこか他人事のような話になる。まったく話にならない。
「寿」という字は、「田んぼでチンポが立つ」という象形文字からできた。命もそこが原点。
新米が採れる。ここから「口福」が始まる。
「福」という字は、神棚に田んぼで収穫した初穂を供える、という象形文字が原点。
どうも「時間」と同じく「幸福」の基準も、それぞれの人のこころの中にあるらしい。
東京と田舎を往復していると、そんなことが、体で感じられるようになるような気がする。
東京と京都の「喫茶店」から豆の注文があったので、今朝は囲炉裏に炭をおこし、朝ごはんの
後に、炭を珪藻土七輪に移し、焙煎をする予定。
明日の朝、東京に向かって出発。
来月の11月8日(火)(11時半から)に、中能登の天日陰比咩神社 ( あめひかげひめじんじゃ )で、三輪福さんが特別奉納の舞をする。産霊(むすひ)
「おわら風の盆」随一の胡弓の名手「若林美智子」さん、神楽太鼓の石坂さんも参加。
お申込みは、天日陰比咩神社(石川県鹿島郡中能登町二宮子甲8 電話 0767 76 0221)まで!
参加費3500円(小中学生 無料)