昨日は、輪島の珈琲屋さんに、珪藻土七輪で焙煎した「ほぼブラジル」を届け、
能登町にある梅茶翁に同じく「ほぼブラジル」を届けにいく。梅茶翁は今月リニューアル新装開店を
し、「ほぼブラジル」がメニューの中心においてもらっている。
途中、門前(総持寺の門前町)のけんちゃんパンで、総菜パンを調達し、朝ごはんという
パターン。昨日はパン屋の駐車場に車がいっぱいで、のれんがでていない。
張り紙を見たら、「禅の街の花火大会」というのがあって、そのイベント参加のため、臨時休業。
お祭りや、花火大会などのイベントが、少しづつまた始まった。
しかたがないので、近くのコンビニで「おにぎり」を買う。そのまま輪島の朝市方面を走り「本市」という交差点で
右折して、能登町のほうにいくのが普通なんだが、輪島の朝市通りの近くのお店に立ち寄るので、そのまままっつぐ走る。
考えてみたら、能登で半分ちかく暮らしはじめて4年。ほとんど半島の中では「ナビ」を必要なく運転できるようになった。
ただし、ぼくはほとんど助手席に座っているのだが・・・
輪島のお店に豆を届け、別の道で能登町にいく。ひさしぶりに「津久志寿司」でランチにしようと、11時過ぎに
店の前を通ったら、長い行列ができていた。間違いなく、能登半島で一番人気のすしやになった。
すしを諦め、最近新装開店した「能登パン」で、お土産のパンを調達。梅茶翁のふたりが東京から移住した店舗兼住宅
みたいな「海付き店舗付きの家」の隣に「元能登パン」があった。こんどのお店は、一階がパン屋、二階がカフェ、しかも
カフェをしながら、海の四季の景色が水平線まで見える。珈琲が一杯2000円やったとしても、「ええよ」
という感じのカフェ。この新天地にカフェをつくるセンスが光る。
そのまま「マルガージェラート」の前を通って、梅茶翁へ・・・
瑞穂(みずほ)という、この国の始まりのようなひびきがする山紫水明なところに、「マルガージェラート」
という世界的なジェラートやさんがある。お昼前だったのに、駐車場に入りきれないくらい車が並んでいた。
北陸の人は、冬でもアイスクリームを食べる。夏はもちろん冬の比じゃない・・・
*冬にアイスを食べる・・・昔は唯一正月休みに、故郷を離れ、都会で生活する(丁稚奉公)子供たちが里帰りをする。
その時に親が、子供が子供のころから大好きだったアイス(とか冷たいわらび餅なんか)を食べさせたのが起源らしい。
慈悲深い親心が、今だに続いているんだ。
新装の梅茶翁は、入口に古民家で使われていた扉をはめこみ、きれいなガラスをそれにいれた。だから
中から「額縁にはいった絵」みたいに、季節季節の里山の風景を楽しむことができる。
しんごちゃんが作る「かき氷」にはファンが多く、半島中に「うまい」が伝わっている。
「ほぼブラジル」も、総湯やいろんなマルシェなどで、宣伝してくれたおかげで、少しづつ「おいしい」
が手ごたえになってきた。
昨日は梅ジュースを客席で飲んでいたら、厨房の中から「そばがきの作り方を教えてほしい」という三輪福さんの天の声
みたいな「つぶやき」がきこえた。ので、即「そばがきつくり教室」がはじまっり、できたそばがきを合六椀にいれた。先月は突然「そば打ちをまた教えてください」教室。
冬になったら「投じそばをやりたい」教室、みたいなリクエストがあるかもなんばん。梅茶翁もまた新しい時代に帆をあげた。近くの棚田では、
こないだ植えた稲穂が風にそよいでいる。「のんびり田舎暮らし」とは、ほど遠いが、「生かされている」に感謝する毎日。
ぼくらより、一年くらい前に、清住白河から能登に移住したふたりが、「能登で生きる」を確実に実践している。天恩感謝。