花鳥風月・・・課長島耕作?

昨日は満月だった。カナカナ・・・とヒグラシが時差ぼけぎみにすだく能登の里山の上に
まあるいお月様が・・・亀泉をチビチビ飲みながら愛でる。「海まで三分、月まで五分」と字足らずの句?をひねる。
65歳以上の人が半分以上を占める地域を「限界集落」というらしい。うちの集落は
65歳のぼくが、男の中で一番若い。立派な限界集落。これからつるべ落としのように、
日本の津々浦々が限界集落になる。若者が集まる東京も、そのうち限界集落になるだろう。
まあるいお月さんの下で、風力発電の風車がまわる!「脱炭素」、と政治家たちは鼻息があらいが、
メガソーラと同じく、この風車ほんとうに、環境にいいの?と自問自答してると酸欠になる。

そんな限界集落に、ひさしぶりに金沢や他府県ナンバーの車がきて、子供たちの甲高い笑い声が聞こえている。
3年ぶりになる「里帰り」。天気がいいと、海で遊んだり、虫かごと網をもって里山にくりだしたり、「思い出つくり」
の現場を垣間見る。向日葵やむくげの咲く里山を思いっきり楽しんでいるようだ。こうでなくちゃね。
磯には、イソヒヨドリや、かもめが遊んでいる。見上げると、風にのったトンビが悠々と旋回していた。
花鳥風月は、花から順番に興味をもっていくらしいが、都会で生活していると、花のハくらいで、一生が
終わり、が普通だ。ぼくも、花より団子よろしく、庭の柿と栗の木に、秋を待つ果実が青くなっている姿に
よだれを流す日々だ。なにはともあれ、「日本の夏」はキンチョウルが似合う田舎こそ・・・だ。

畑仕事をしたら、汗だくになったので、近くの「じんのびの湯」にいく。
風呂上りに、地元紙の北國新聞を読んでいたら、新しい組閣人事の記事。
すもう、高校野球の時もそうだけど、「地元」の力士や球児たちは、テンポイント(一番大きな記事)
みたいに大きく紹介される。初めて入閣した石川出身の岡田議員の記事が大きいのにびっくりした。
当たり前だけど、政治には「地元」が反映される。いい意味でも悪い意味でも・・
こちらは地元ではないので、小さくしかでていないけど、知り合いが初入閣した。「環境大臣」のNくん。宮城が選挙区。

20年以上前の話だけど、あるF1レーサーの「応援団長」をやっていたことがある。(なぜだか、そのころいろんな応援団をしていた(笑))
その決起集会を、「新宿のフーディアム」(日清のたてもの)でやったことがあった。その時、彼が「ぼくは野村さんのかばん持ちです」
と冗談いいながら、応援演説をしてくれたことがある。そのころNくんは、ぼう大物政治家の秘書をやっておられた。
その後、その政治家の地盤を受け継ぎ、宮城で選挙にでて衆議院議員になり、研鑽を重ね、何度も当選し(一度落選もし)、今回晴れて?環境大臣になった。
ぼくは、その後、その新宿のフーディアムで蕎麦打ちを習い、広島の達磨で仕上げ、そばもんになった。生まれや育ちが
似通っていても、その後の「環境」によって、人生が変わってくる。いつか、大臣室でも天真庵でもない場所で、ゆっくりと
酒を酌み交わして、「環境」について語りあかしたい。

今日は、輪島のカフェから注文がきたので、朝から焙煎をし、それを届け、その足で、新しくスタートした
梅茶翁まで足を延ばす予定だ。
花鳥風月というより、家長風雪に耐えながら・・、みたいなてんやわんやな田舎暮らしの毎日が積み重なっていく。
老いる暇など、いまのところなしなのだ。オイルが高騰しているのには閉口しておりまするが・・・
環境大臣だけではなく、いろいろな難問が山積していますな~  みんなで乗り切ろね!感謝。

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