銀座のクラブのママ・・

この水曜日・木曜日で、午前中は「焙煎教室」、そして午後は、「梅仕事」。
能登から摘んできた梅ちゃんたちが、梅干し、梅シロップ、梅味噌、梅酒などになって、
縁ある人たちの家に嫁いでいった。予想より猛暑になり、梅のイタミが心配されたけど、
「滝風イオン・・」の力など借りて、今年も無事終了。

水曜日に、そばのお弟子さまが、「梅をいただくタイミングで、焙煎を教えてほしい」とメールがきた。
「去る者は追わず来る者は拒まず」(ときどき拒むときもあるけど  本気度は必須)の主義なので、
「ほうろく」を使って、モカマタリを焙煎し、石臼でガリガリし、使いこんだ銅のパンでドリップして
もろうた。彼の家には、うちのオリジナル珈琲用具の「縄文ドリポット」があり、テレワークなので毎朝
それで、珈琲を飲むのが日課になっている。「いつかは、自家焙煎・・」という夢があるそうで、
狭き門に入門してきた。

「思ったよりも、石臼も、銅のミルクパンも、使い勝手が難しいですね」とのこと。
ちょうど朝読んでいた「致知」という定期購読している雑誌に
「徒然草」が紹介されていた。吉田兼好が、「良き細工は少し鈍(にぶ)き刀を使う」という一句を
のたまったらしい。普通は「鋭き刀」のところを、真逆の刀で。このあたりが、道具の「道を具えた」モノの奥義だと思う。
そんな話をしたら、理論派の彼が、ふむふむ、とうなづいている。そばを習いにきたときより10年。人間力がましてきた。
うちのお客さんと結婚し、今はひとり娘の父でもある。致知、父・・・「戦車くん」と勝手につけた渾名を「戦車さま」
に格上げしなくては・・・

今月号の「致知」は、銀座のママさんが紹介されていた。銀座老舗高級クラブ「ピポロ」のママの「ななこ」さん。
ITとかいう業界で仕事をしているときは、銀座や六本木や池袋のクラブには、たいへんお世話になった。
今は銀座といえば「隕石カフェ」にお世話になっている。「戦車さま」もよくお店の前は通るらしい。そこのママも素敵な女性で、
ぼくの珈琲のお弟子さま。ほぼぶらじるをぼくより上手に淹れてくれる。

いつの時代も、男というものは、実のママと、家のママ(かみさん)、と、外にママ、と3人いる、といわれる。
「外へでると、7人の敵がいる」、という喩もあった。いろんなことがあるので、行きつけのスナックやクラブの
「ママ」に癒されにいく。スナックやクラブ(もしかしたら、キャバクラも?)のママは、みな「ヒーラー」
だと思う。「クリックよりスナック」だ。

明後日は選挙。ぼくは石川県人なので、先週あちらで繰り上げ投票をすませてきた。
押上のうらぶれた十件橋通りには、選挙カーが通ることは、ほぼないし、しらけたムードが漂っている。
有名人が列挙する選挙のポスターの中に、「河西泉緒(みお)」とかいう、すこしケバイけど、目力のある女性がいる。
やはり現役の「銀座のママ」さん。「参政党」から初出馬。ぼくはもともとテレビは見ないけど、この「参政党」
という党は、ほとんどテレビなどは紹介しないみたいだけど、ちょっとおもしろそう?
「みお」つくして、頑張ってほしいものだ。感謝。