雨にも、風にも、地震にも負けず・・珪藻土竈で2合の飯を炊き、珈琲をガラガラ焙煎し・・

昨日、アフガニスタンで大地震があった。この星のあちこちで揺れている。
昨日、日曜日の地震で一番被害の大きかった珠洲へでかけた。
「よくばり七輪」の人気が高く、5個ほど注文していた。
それは、ダンボールの箱に入れ、倉庫においてあったので、無事だった。
窯の中にあった七輪と、ショールームにはだかのまま置いてあったものは、ほとんど
棚から落ちて壊れた。災難にあった時、ちょっとした違いが明暗をわける。

たまたま日曜日だったので、窯には火が入れてなく、物理的に壊れただけだったけど、
もしも火が入っていたら、社屋が焼けていただろう、と社長の弁。
珪藻土七輪で焙煎したコーヒーを淹れ、差し入れにした。
それをおいしそうに飲みながら、「不幸中の幸い、とはこれですよ」と、平然と笑っている。
経理担当のじいちゃんも「こんなこともありますよ」と悠然としている。
胆力とか平常心のレベルが達人級なのだ。

どうゆう顔して、お見舞いにいこうか?などと弱気なことを考えながら、珠洲にでかけたけど、
いく先々の人たちが、元気に瓦礫を撤去したり、ホームセンターでは入口で、「ほしいものを口で伝えると、
その商品を店員さんが調達してくれる」という臨時のスタイルで営業していて、みんなテキパキと動いておられる姿に、
反対に力をもろうた。人を癒す、とか、元気にする、というのはハウツーもんじゃない。
やはりこつこつと磨きあげた「人間力」なんだと痛感した。

倉庫のかたすみにチューリプ型の「小さな竈の七輪があったので、それも縁なので
買ってきた。3合のおかまでコメも炊けるし、ガラガラ焙煎機もちょうどのるスタイル。
「ごはんカフェ」とか「炭火焙煎」を考えているひとにはぴったりだと思う。
これだけあれば、一生おいしいごはんと珈琲を飲むことができる。先代の社長がつくったもの
の「のこり」なので、これからは永劫に同じものはできへん。

明日は、梅仕事。梅林ガールズたちが東京からやってくるので、今日はその準備。感謝。