お台場に、そんなところができたらしい。
連休を利用して、親子でいってきた、というややヤンママさんに感想を聞いた。
なかなかおもしろそうだ。
田舎生まれのぼくは、九州の先輩に「女優さんは、うんこはせんとばい。
コンビニ(そのころあったのだろうか?)の🍙おにぎりみたいに、ビニールが
かかって出てくるっちぇ」と言われたことがあり、なんとなく、そんな伝説めいた話をしばらく
真に受けていたように思う。その先輩に「しっこはドゲーすると?」と聞いたら、
「ポッカレモンみたいなんがでると」とのことだった。しばらくポッカレモンが飲めなかった。
銀幕の大スターたちはそれほど、神格化されたもんだった、ということだろう。
京都に住んでいる旧友のKくん、という俳優さんは、今でも高倉健の映画をテレビで見る時、
家族全員に「正坐して観るように」というのが「しきたり」らしい。健さんにあこがれ、俳優になったのだが・・。
数か月くらい前、久保さんの新作の陶器の荷物の中にデコちゃん、こと「高峰秀子さん」の本が入っていて、
その中に、彼女の給与が時の総理大臣の吉田茂の何倍もあった、みたいな話があった。
先日、板橋の古本屋で「沢村貞子の献立日記」を見つけて、読んだ。多忙を極めた大女優さん
だったけど、生涯一汁一菜を基本とした料理を毎日つくり、大学ノートに記載した。
「食」は大女優にのっても命の源であり、「ごはんと味噌汁」を基本にした一汁一菜こそ、日本人
の土台をつくってきた、というのがよくわかる。弟さんは黒沢映画の常連だった加藤大介さん。
加藤さんの嫡男さんは「そばもん」で、そば打ちを高橋さんに学んだ。「兄弟子」さん、だ。
余談だけど311の後、一度天真庵にそばを手繰りにきてくれた。
晩年の沢村貞子さんは、東京から葉山のマンションにうつり、「老いの楽しみ」というエッセーをだした。
その中の文が、「らしく」て、いいので、紹介する。美しい人は、生涯、艶ぽいし、色気を失わない。
「使い方」を間違うと、無粋このうえない。男も女も。
文
ひとりで生きられない人間が、それぞれに心の中にじっと抱いているのは愛欲。
いつもは、そこにいることすら気づかないような、もの静かなこの欲は・・
あるとき、突然、烈しくふくらみ、金欲、権力欲など、ほかのすべての欲を押しのけるだけの強さをもっている。
この欲望は深い。