義経千本桜

判官贔屓(ほうがんびいき)の日本人は、義経が好きで、歌舞伎や
浄瑠璃の演目として、圧倒的な人気がある。「義経千本桜」はその代表格。
兄、頼朝に追われ、能登にいたわらび姫に会いに、船で合いにいく時、
追手に気づかれぬように、険しい絶壁の洞窟みたいなところで停留した場所が、
志賀町にある能登の家から600mのところにある。「義経の隠し舟」とかいう名前で、今も人気の観光スポット。
(すぐ隣に「ヤセの断崖」という松本清張のゼロの焦点で、ヒロインが身投げする設定の場所があり、今でも自殺の名所
になっている。先週往復32kの徘徊散歩の時も、消防車3台・救急車一台がきていた。身投げしたらしい。新聞にだすと
自殺者が増えるので報道はひかえているけど、けっこう頻繁)

今日の「天声人語」は、同じ志賀町の富来(とぎ・能登の家は笹浪という地名だが、旧富来町)という集落の
「100本桜」の話がのっていた。
なかなかいい話なので、そのまま紹介しようと検索したら、半分は「有料」ということなので、ほかの新聞の記事を紹介するる。

 志賀町尊保地区の川沿いに二十年前に住民らが百本植えた桜並木「百本桜」が、今年も満開で見ごろとなっている。川沿い一キロにわたって咲き誇り、田んぼ沿いの道路を桜のトンネルのような雰囲気で車で通ることができる。
 桜は地区の魅力アップにと二〇〇一年、旧富来町の事業として植樹。地域おこし活動に取り組む壮年会などの「ザ・そんぼ夢創(むそう)の会」が中心になった。ソメイヨシノが中心で、並木が左右に曲がりながら続いているため、地区内の広い範囲から桜が広がる光景を楽しめる。

天声人語には、そこに住む人たちは、観光化しようとか、過疎をなんとかしよう、みたいな目的はなく、
「ただ春になってきれいな桜のしたで、おにぎりでももって花見ができればいい」みたいなことが書かれてあった。
全国どこの町にいっても、「村おこし」という名目ででる助成金目当てで、地元贔屓の文章を書いて、それらしき
箱ものをつくる、みたいな輩が跋扈していて、辟易とすることが多い。
そういう意味では、「能登に生きる」人たちは、自然体で肩肘張っていないところが、とてもいい。
来月はおにぎりでももって、ふらっと能登徘徊散歩にいってみよう。

ちょっと、卵かけごはんに、お客さんが何人かきた気配・・・・今日はこれにてゴメンあそばせ!感謝。

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