昨日の朝、能登の家のプラのゴミを捨てる日なので、ゴミ集積場にもって
いこうとすると、能登は雪景色だった。
さっそく、家の前の雪かきをする。それだけで、朝めし前の一汗がどっとでる。
ごみをおきにきた近所のじいちゃんが「能登にこれくらい雪が降ると、高速道路に
いくまでかなりかかるバイ。明日はもっと大変やけん、もどれんようになるかもなんばん」
(自分流に能登弁を通訳)
・・そげなことをいいんしゃった。
空を見上げると、鉛色の空が立ち込め、呼吸するように、元気に雪を降らせ、外浦の海は
ブリやイカがおぼれるのではないか?くらい荒々しい波をたててうねっていた。
間髪をいれず「よし、これから出発」ときめ、朝ごはんも食べず、用意をして、2時間後の10時
くらいに雪の能登路を東京に向かて出発。
隣のおばあちゃんが「急ブレーキはふまんとばい。気をつけて」とのやさしいお言葉。
いつもは、和倉温泉の「総湯」に入り、「みず」で焼き魚を食べ・・という順番ばってん、
そのままナビのゆうまま、車を走らせた。
氷見あたりで、小腹がすいたので、「すしのや」へ・・・
「氷見の地魚三種」というメニューのところに、「しぶこ」というのがあった。
小生、延岡の魚屋の孫にあたるけど、そんな名前を聞いたことがない。小さな声で、
店員さんに聞いたら、その女性の店員さんが大きな声で・・「社長、しぶこちゃんってなに!」とおらんだ。
カウンターの中で鮨をにぎっていた社長が、手をとめて、両手で30cmくらいをかざして、「このくらいのまぐろの子」
だといわっしゃった。なるほど、そういえば、まぐろの味がした。そんな小さな魚たちも冬の荒波の中を泳いでいる。
ブリだけでなく、氷見は、イワシもタコもしぶこも美味い。
腹ごしらいもおわり、ホカロン、寝袋、ガソリン満タン、もしもの時のお菓子、お酒も車に積んで、
高速道路にのって、いざ鎌倉、もとい東京・・・・
長野あたりまでは、平均マイナス3度、アイスバーンの高速をゆっくりゆっくり走って、深夜に無事
到着。二月は「味噌作り」で東京にいるけん、3月中まで、能登へはもどれません。感謝。