合成洗剤を使わなくなると魚がもどる?3か月の実験

今日は能登も天気がいい。
夕方、金沢から友達家族が「タコ焼きパーティー」にくるので、
朝5時におき、栗拾いをした後、蛸鉢(たこはつ という行)に・・・
知り合いの漁師が、沖からあがってきた。正直な人で、伝馬船を陸にあげる姿で、
大漁か否かがわかる。大漁の時は、咥えたばこをしながら意気軒高にしゃんと立っていて、
大きな声で「いれぐいや~ 陸でタコつってる場合じゃないぞ~」みたいに雄叫びをあげる(笑)。
今日は、不漁の日で、タバコをくわえず、少し猫背ぎみに舟をひきあげていた。
目があった瞬間「今年はアオリがおらんわ」とのこと。小木というイカ釣りのメッカでも
ここ何年もイカが不漁らしい。環境破壊とともに、乱獲による魚の減少も否めない。

能登の漁師さんたちは「ぼくたちの先祖は九州の漁師」というひとが多い。昨日は素敵な尼さん
の話をしたばってん、もうひとつの海女(あま)さんも、九州の鐘崎港(かねざき)が原点。
ぼくのふるさと宗像(むなかた)にある九州一の漁港で、よく釣りをしたとこ。そこに
「海女さん発症の地」みたいな記念碑があった。
鐘崎港の船着き場から、船で2・30分いったところに、「地島」(じのしま)がある。
母校の宗像高校の校庭には、「地島」や世界遺産になった宗像大社の「筑前大島」の人
たちの寄宿舎があった。3人友達がいたけど、みな漁師の子で、たぶん今でも玄界灘で、
漁船にのっているのではないかと思う。こないだ読売新聞にこんな記事がのっていた。
たぶん、これから、全国にこんな動きがでてくるといいな、と思う。

入浴や洗濯、食器洗いなどに用いる合成洗剤の使用を島ぐるみで取りやめ、無添加せっけんに替えると、海の環境や生き物にどのような影響があるか――。そんな産学官連携の実証実験が1日、福岡県宗像市沖の地島で始まった。シャボン玉石けん(北九州市若松区)などが参加しており、地域全体でせっけんを使う試みは珍しく、海洋環境の保全につながる成果が期待される。

 実験に取り組むのは、シャボン玉石けんと山口大大学院創成科学研究科、九州環境管理協会、宗像市の4者で、期間は11月までの3か月間の予定。島内の一般家庭全62世帯(7月末時点)と市立地島小、漁村留学の子どもたちの生活拠点「なぎさの家」に協力を呼びかけ、入浴や洗顔、手洗い、歯磨き、衣類の洗濯、食器洗いなどで合成洗剤の使用を中止し、替わりに合成界面活性剤や香料、着色料などを含まない同社の無添加せっけんを使ってもらう。

 そのうえで2週間に1回程度、島に2か所ある下水処理場で海に流す前の水や汚泥のサンプルを採取。洗浄剤の変更が生活排水に与える影響について、分析やデータ解析を進める。

 8月23日に島内2か所で住民への説明会を開催。川や海に流れた無添加せっけんは短期間で水と二酸化炭素に生分解され、せっけんかすは魚や微生物の栄養源となるため、環境への負荷が小さいという。生後4か月の長女を抱いて出席した女性(32)は「漁業が島の主な産業だが、水揚げが減っている。娘や島の将来のために実験に協力したい」と話した。

 実験結果は2022年以降に公表する予定で、同社は「実証実験を通じて、漁業や海の環境保全、環境意識の向上に寄与していきたい」としている。