8月の雨・・・

オリンピック前に、広島での「黒い雨訴訟」のことが話題になった。
井伏鱒二の本に「黒い雨」がある。
不思議な話だけど、広島も長崎も、原爆が落とされた後に、大雨が降った。
ふたつの被爆地だけの問題でなく、核と人間がこの星で共生するようなことはいけない、
という神の啓示のような気がする。今回の8月の雨も、各地で記録的なものになっている。
能登も☔で、七尾線が運休になって、金沢からくる予定の孫の「初めてのひとり旅」が延期になった。
何か大きな変化で、この星が浄化され、新しい時代のはじまりにつながる雨であってほしい。

長崎に秋月辰一郎という気骨のあるお医者さんがいた。ご自分も被爆しながら、まわりでもだえ死、
血を流し苦しんだ人たちを、機材も乏しい病院で治療し、長崎被爆者の悲惨な現状や、悲しみ憂い
などを「死の同心円」(長崎文献社)に残した人だ。
この本を読み直していると、戦後76年にもなるのに、アメリカという国の傲慢さとか白人至上主義、日本人の
我慢強さ、でも洗脳されやすさ、みたいなものを感じる。極端にいうと「自分の頭でものを考えていないんじゃない?」
みたいな。
秋山先生が、被爆地から、同心円の地図をつくり、死んでいった人の統計なども残した。その中で、
「お酒やお味噌など、発酵食品を日常的に飲む人は、被爆地に近い円の中にあったも、死なないことに
びっくりされたみたい」だ。今の「コロナ世界でも通じること」みたいな気がする。ワクチンのからくり、も?

1980年に、先生が「体質と食物」(クリエー出版)をだした。岩波新書よりも、薄くて、読みやすく、
これからの日本人のバイブルになるような本。
56Pに「結論」というのが書いてある。

人間の問題は、それが生命、教育、疾病のどれをみても同じく体質の問題に帰する。
体質とは、生まれた時に受け継いだものと我々が日々創ったものがある。
この創るものは、環境であり、食べ物である。
(略)
五穀、味噌類、これらの食品は、日本人の血であり、肉である。
言いかえると、この五穀と味噌を尊重して、生命の親として、今まで伝えてきたからこそ、
日本人はこの島皇国に数千年繁栄してきたのである。
(略)
本当にわたくしは、自分の生命をかけて医学をした。
今、みそ汁にたどりついた。毎日の味噌汁である。
これが健・不健の鍵と思う。