今年は全国的に梅が豊作みたい。
梅茶翁の梅も例年よりはやく実りを迎え、枝がしなるようにたわわに実がなった。
昨日は、40kの梅を摘んだ。汗を流した後、ごはんをアウトドアで食べ、帰りにじんのびの湯で汗を流した。
夕方6時近くになったけど、さすがに夏至。お日様がまだ上のほうにあった。
木曜日に、60kを摘んで、そのまま東京へいく予定だ。
三輪福さんは「夏越しノ大祓(おおはらえ)」(6月26日 桐生市有鄰館酒蔵)のために、上京するので木曜日は3人で梅仕事。
ネットで「還元くん」で検索すると、不思議な魔法瓶がでてくる。「還元低電位水素茶製造ボトル」だ。お茶をボトルに入れて、
40度の湯を入れると、12時間ほどで、還元力(抗酸化作用がある)のある水素水みたいな「茶」ができる、というすぐれもの。
電気をつかってつくるモノではなく、天地自然の理で体にいいお茶ができる。能登にもってきて、星野村の玉露をつかってやってみた。
最初のお茶は、畑にまいて、二回目のお茶を梅茶翁にもっていった。
玉露そのものも、40度から45度くらいで淹れる。それを不思議な魔法瓶に入れると、薬事法にひっかかるくらいすごいお茶ができる。
みんなでそのお茶を飲んでいた時、前日のブログに書いた山本周五郎著の「季節のない街」を思い出した。
長屋の重鎮でで彫金の仕事をする「たんばさん」は、毎朝仕事はじめに、大きな土瓶にお茶を入れ、それをおいしそうに啜る、ところからはじまる。
両手で大事に茶碗をもって、さも大事そうに啜る茶が、おいしいそうだ。こんな「ひとり茶」を楽しめる人生は「ゆたか」だと思う。
玉露を煎れる急須に、日本人は昔から取っ手のない急須を使った。それを「宝瓶(ほうひん)」という。宝が冠になっているところに、
「大切な」気持ちが内包されている。魔法瓶の「還元くん」や「宝瓶」を手に入れるのは、少し勇気がいるけど、それを
日常茶飯のリズムで毎日楽しめるようになると、人生そのものが「宝でいっぱい」になる。
まだまだ、家に閉じこもる生活を余儀なくされそな世相の中、せめて、朝いっぱいの珈琲や、お茶を入れる道具くらいは、
こだわりをもっても、バチはあたらない、と思う。感謝。