今年はじめての能登くらし

昨日、ひさしぶりに能登にきた。今年はじめてだ。
集落の人が、近所の神社のお札をポストにいれてくれている。
さっそく神棚のお水とお花とお酒を手向け、新しいお札をおいた。

今朝は、タコ釣りのため、タコやんをもって海にいった。
途中、イノシシがよくでる場所があるので、今回からトートバッグにマキリ包丁を
忍ばせていく。残念ながら一匹も釣れなかったけど、帰る道で、うぐいすの声が
聞こえた。緑ゆたかな能登で、花は咲き、鳥がさえずる。日本のふるさとの原風景。

月曜日に、常連さんがいつものように蕎麦を手繰りにこられた。大きな会社の社長さん。
12年くらい前、川口葉子さんの本に紹介されて以来、蕎麦を手繰りにこられる。
彼は川口さんのファンで、彼女が紹介するカフェをまわるのが、ライフスタイルなのである。
二階の「普茶料理の会」も、お仲間の社長さんや、取引先の人たちとやってくれて、
「茶会」のような宴を楽しんでいただき、京都の好日居で茶会の時も、東京から
わざわざきていただいた。来月また川口さんの新書「喫茶人かくかたりき」にて、天真庵
が紹介される。

帰り際に、挨拶状をいただいた。退職の挨拶状。エッセーも出している風流人でもあり、
毎年いただく賀状も素敵。

ときは宝をみるがごとし
おかげさまで振り返れば 宝の山ができていました

という言葉が添えられてある。さすがだ。

お返しに久保さんの黄瀬戸のぐいのみをもっていってもろうた。下手な字で箱に「晴好雨奇」と筆ペンで揮毫した。

大好きな蘇東坡(そとうば)の詩。

この処 これ道場
道窮りなし
出逢いは 人生の宝
雨も奇なり 晴れも好し

さよならだけが人生だけど、そこには宝がいっぱい、でもある。感謝。