天真庵のHPにリンクしているので、興味がある人はのぞいてみて!
天真庵を改装してくれたメンバーのひとり、林くんがクラウドファンディングで
お金を集め、朽ちかけた「田並劇場」を蘇生し、今では、映画の上映会とか、
いろいろなワークショップを催しておられる。彼もUNAのみかんくん、中西くん
と、芸大の同級生。
14年前に、古い一軒家が、ボスとか自動販売機で隠されているように押上の十間橋通り
に倒れ掛かるようにしているのを発見し、「おもろい建築やな~ これをカフェにしたら、
いいかもなんばん」といって、プロジェクトができた。
中西くんが芸大の建築を卒業し、千葉に不思議な「縁側のある家」なんかを作り、活躍していた時期。
同級生といいながら、UNAと林くんは、年上だったので、中西くんが、敬語と気を使いながら、
上手に天真庵を、つくってくれた。
3人のスケット役で、近くの経師屋で働いていたけいちゃんが、林くんと結婚することになった。
マンモス公園にあるマンモスのような滑り台の上でプロポーズしたらしい。そんなこともあって、しばらく
天真庵で出会うワカモノたちが、結婚する、という現象が続いた。そして生まれた子供たちが、今では味噌作りに参加したり、
ピアノの発表会で演奏したりする時は、14年の年月の長さを痛感する。
和歌山の串本に移住した林くんたちが、「私の台所」とかいうテーマの雑誌にでたことがある。
「相変わらず、すごい暮らしやな~」と電話で話をしたら、「今はまだ進化してます。冷蔵庫を捨てました」といった。
もともと、久里浜に住んでいた彼は、魚釣りや、キノコ狩りが得意で、「どこでも生きていける」部類の人間の
最高峰のところにいた。そのころ池袋の天真庵で芸大仲間の発表会などがあると、「もぐってとってきた」
といって、生きたタコを持参し、タコフェスタと称して、刺身にしたり、焼いたり、パスタにして
みんなで食べたりしていた。和歌山に移住してから、イノシシやシカなどを、罠をしかけてとる免許を取得し、
ますます自給率を挙げた。先日、そんな彼らの生活を150時間かけて取材したテレビ局の番組のCD
が届いたので、けいちゃんにお礼の電話をしたら・・・
「何日か連続で撮影を山でして、獲物がかかる映像をねらっていたんだけどダメで・・
娘の誕生日の12月のある日、毎年不思議にその日は山の神様のおめぐみで、シカやイノシシが
我が家にきてくださる日で、やっぱりシカさんがかかって、それを解体し、骨でスープをつくり・・
頭は山の神様に感謝してもどす、というお礼をし・・・
でも次の日に、またイノシシさんがかかり、主人が近づいたら・・
イノシシさんが、必至で抵抗し、指の爪を2枚もはがして、ワナからはずれ、主人に突進し、
体中をこずきまわし、主人は近くの川に飛び込み、しばらくイノシシさんとにらみ合いが続き、
なんとか、無事だったけど、血だらけで軽トラにのって家に帰ってきて、すぐに病院にいった。
さすがに『殺されると思った』といってました」と、たんたんと説明してくれた。
そんな究極の田舎暮らしを、子供ふたりと4人家族で営んでおられる。
自然の恵みを、冷蔵庫でわざわざ腐らす、という便利な甘え、みたいな生活を手ばして、
いろいろ自然にふらいながら、人生を堪能しておられる。
「気が付いたら、時代の最先端」という家族だ。
今日は土曜日。16時まで!