今日は海が凪いでいる。
6時に有線で「さざえさん」が流れる。まだ薄暗い。
昨日の夕方、釣ったタコでタコヤキをつくった。
東京のお店の近くのオリンピックというお店で、イワタニの
コンロとタコ焼き器を買っていたので、はじめてつかった。一家に一台あると、楽しくなるよ。
タコヤキには、なぜだかハイボールが似合う?
今朝はあまったタコで、「たこくりご飯」を仕込み(こちらでは、カセットコンロと土鍋を使う)、
いつものように、釣りにでかけた。能登の秋は、渡り鳥たちがあまたやってくる。ツグミ、マヒワ、シメ、ウソ・・・
港に大きな漁船を修理しているじいちゃんがいた。船のことは、門外漢だが、どうみても
じいちゃんひとりの力では、うんともすんとも、微動だにしない様子。「ぼくにできることあれば、力かしましょうか?」
というと、「まだ若いもんの世話にはなりたくない」と、頑固な返事が返ってきた。
しばらく見ていたけど、やっぱりひとりでは、どうしようもないので、少しかせいをして、船を動かした。
このじいちゃんとは、何度か会話したことがある。昭和18年生まれてこのかた、この能登から離れていないので、
彼の能登弁は、2割くらいも理解できない。
向うも氣を使って、そんな時は「おれは年金がたくさん入ってきて、何百億もあって使いきれない」とか、「昔は
女にもててしかたなかった」などといって、抜けた前歯を見せながら笑う。
今日は、「お孫さんは・・?」というぼくの質問から、明後日の方向に話が飛んだ。
ぼく「お孫さんは?」と聞くと、おじいちゃん「金沢に結婚した娘がいるけど、ベベせんもんで、孫ができん」
とのこと。ここで「ベベ?」とか聞くと、じいちゃんの血圧があがったり、入れ歯が抜けたりしそうなので、
「ふーん」といって、あいまいな相槌を打った。
北前船で、文化や言葉が交差した日本海。神社の名前や、土地名などが、九州と同じようなものが多い。
「ベベ」・・・九州では「ボボ」にあたる。
昔、黒人プロレスラーで、ココナッツパッド(頭突き)の強いプロレスラーがいた。「ボボ・ブラジル」。
タモリがネタにしていたけど、その当時の九州の西日本スポーツ新聞には、放送コードにひっかかるので
「ポポ・ブラジル」と表記した、とか?。天真庵のブレンドの「ホボ・ブラジル」も、そんな流れからできた名前。
それはそれとしておいといて、先日、福岡の妹から電話。「昨日、王子さんが、マツコの番組にでとったバイ」とのこと。
先月、フジテレビで放映されたものが、テレビ西日本で再放映されたのだと思う。
能登は、渡り鳥たちの玄関であり、北前船で、九州と北海道の往路で栄えた土地。
最近は「UFOで町おこし」に成功している。次の「黒船」は、アメリカではなく、宇宙からこの能登に
やってくる、と、信じてやまない人たちが生きているとこ。