能登暮らし6日目

昨日は、釣りと畑仕事をした後、近くの日帰り温泉「じんのびの湯」にいく。
日本海に沈む夕陽がきれいで、ビュースポット?みたいな名前の宿泊施設もあり、
そこにある「雪割草」は、魚料理や能登牛がうまい。
ワインのお店も敷地内にあり、なかなか人気のスポットだ。
そこから能登の家までの海岸は、「千年旅人」(辻仁成)の映画のロケ地やった。
不思議な物語だが、あの世とこの世が、表裏一体の地、という点では稀有な場所だ。

家に帰って、さて何をつくって食べるか?なんて思っていたら、ご近所さまが
「シオが釣れたんで食べて」、ともってきてくれた。「塩?」
と思っていたら、ちゃんと半身を捌いて、しかも刺身になっていて、大根とみょうがのツマつき。
「カンパチの若魚のことを、このへんではシオいうの」とのこと。
ブリの若魚が「がんど」。カンパチの若魚が「しお」。日本海を全力で泳いでいただけの若さが刺身
の弾力にでていて、釣ったつぎの日あたりが食べごろということだったが、「そく飲み」のつまみに
して完食。「竹葉」もすぐに空になった。

今朝は、能登らしくどんより曇り。こんな日はタコフェスタの日。「たこやん」(タコ釣りの疑似餌)を用意し、
テクテク20分ほど歩いて、隣の港町へ。
能登の伝統的なタコ漁の「タコスカシ」の名人じいちゃんが先客で、すこし距離をおいてタコヤンをズル引きしながら
、30分くらいで2はいのタコを釣った。名人のおじいちゃんは、3はい。テトラポットを二本の竿もって渡り歩く身体能力
にはびっくりした。どう見ても70歳くらいに見えるのだが・・・  軽トラにのって帰る瞬間に、「おいくつですか?」
と聞くと「当年とって80歳」とのこと。釣りキチ三平のモデルになった「名人」が能登にいるらしいが、港港に
名人がいるような気がする。♪タコタコ・・タコの足・・・

我が家の栗の木の栗を、留守中に畑のおとなりさんが収穫して、もってきてくれた。
「くりごはん」と「タコめし」をいっしょに炊いて、お返ししたいと思う。(タコをゆでた汁で、タコと栗をいっしょに土鍋で炊くと、最高)
6日能登で暮らしているが、まだ買い出しにいっていない。使ったお金が、ほぼぜろ。(昨日の温泉代が500円・・)