朝まずめ(朝日があがるころ)に徒歩20分かけて釣り場にいくために、5時半くらいに
鳥の声や伝馬船の音で目が覚めたら、顔を洗って、ぽつぽつ出発。
6時になると、界隈の防災アナウンスのスピーカから大音響の音楽が流れる。
昨年は「さざえさん(うたなし)」だった。今年は「シャボン玉」(飛んだ・・・)
陽が登る前の薄暗い時のことを「かわたれどき」という。
「彼(か)は誰(たれ)時」の意。彼は誰だ?とはっきり見分けられない時刻のこと。
夕方の「たそがれどき」というのはポピュラーだけど、「かわたれどき」というのは、俳句
や短歌にときどき見かけるくらいで、今ではあまり日本語として使われていない。素敵な言霊をもつ言葉やけど・・
昔は日本津々浦々、「よばい」という風俗が残っていた。たぶん、よばいされる側の家族も、
誰が来る、というのはわかっていたろうけど、なかば公認で「よかよか」という感じだったらしい。
しかし、顔がよく見えない中でのやりとりなので、はやくしたくて、勇んで夜中にいったら、布団の中にいたのが、お母さんだった、とか、もっと最悪にお父さんだった、
とか、そんな悲喜こもごもな物語がいっぱいあったのではなかろうかしらん。そんな粋な逢瀬を育んできた「かわたれどき」。
今朝のかわたれどき、いつもの海までの表参道にある墓地で、カラスが獲物の上にのっていた。
たぬきかきつねなのかな~と思って、近づいてみると、獲物?から離れた。薄明かりの中で獲物を
見ると、もう一匹のカラスだった。なんと、交尾をいたしてる最中を邪魔したようだ。「野暮なおっさん」という顔された。
麦わら帽子を脱いで、「すいませんでした」と深々とお辞儀をして、気をとりなおして、海を目指す。
ときどき、その道で雉(きじ)を見かける。♂は鮮やかないでたちをしている。
鳥は一般的にオスが、メスの気をひくために、鮮やかなファッションをし、美しい声をだして「させて~」
と囀るようになっている。カラスには、♂と♀の区別がないけど、彼らには区別がつくのだろうか?
なんていうような高尚ごとを思いながら、海までぶらぶら歩いた。
たぶん、彼らの中では、男と女の区別も、いい男と、ブ男、いい女とブス、の区別があるのだろう。
そして、彼らの世界で、彼は誰だかわからい時刻の事を、「カーたれどき」というのだろうか?
ま、カラスの勝手でしょうけど・・・
「のむら暮らし」に、一昨日釣ったタコの写真をアップした。
昨日は、この夏最大のタコ(1k以上あった)をゲット。
昨日は、それを、横の畑(正確には、隣のおばあちゃんの畑でとれたものをいただいた)で
育った、トマトやナスやオクラを材料にしてパスタをつくった。
タコを煮た後のだし汁で、南瓜をたいた。この「タコ汁でかぼちゃをたいたん」は、都会ではできない南京味!
毎日がタコフェスタ!今日は畑仕事をまじめにしま~す!感謝