今年の小梅ちゃんを摘む

昨年もそうだったけど、雨の中で梅仕事。
梅は梅雨の雨にうたれるほど、成長する。今年は雨が少ないので
こころなしか、小ぶりのような気がする。
収穫の60日前までに、一度剪定をする(切り上げ剪定)。
そうすると、和敬静寂というか、枝同志がけんかせず、梅の実
のなり方も調和される。植物と対話していると、自分たちの「今」
と同じ「今」を、共に生きていることを、自然に理解できる。

雨の日は蒸すけど、Tシャツの上から雨がっぱを着て、すずめばちから刺されないように
首のまわりにタオルをまき、ブヨにやられないように、養蜂やさんみたいな網付きの帽子を
かぶって作業をする。もちろん、靴は長靴。日当たりのよい場所の梅から成長するので、
手で感触をたしかめながら、一個一個もいでいく。だから軍手はせずに作業をする。

二時間くらいで、かご一杯(約25k)を収穫し、みんなで昼ごはん。かっぱを脱ぐと、Tシャツがボクシング
をしていたころのように、汗ダク。腹もぺこちゃんだ。
能登発症の合鹿碗(ごうろくわん)というぬり碗に古代米、わかめと自家製トマトサラダ、ごんぼのキンピラ、
朝に小木(おぎ、イカ漁で有名)でとれたスルメイカのマリネ、海藻入りの卵焼き・・・・
都会ではかんがえられない地産地消のまかないごはん。ヨモギ茶の冷えた茶を飲むと、デトックス効果ばつぐん。
〆はいつものように、不肖のむらの「ほぼぶらじる」。
山の「湧き水」で入れる珈琲の味は、ブラジル人も知るよしもない。「生きている水」を飲むと生きている、を実感。

その水を引き入れて、今年から水田も始めた。田植えと梅仕事が同じ6月なので、来年は
うまく時間を配分して、稲作にも挑戦したい、と思っている。
しばらく、閉まっていた「じんのびの湯」で汗を流し、志賀町の家に帰ってきた。

味噌、梅干し、お米を自分たちで作れる、というのは、天下無敵の令和生活に、
なるっちゃないかな?
おいとまするまじかに、しんごちゃんから「のむらさんち、竹ブロイラーにしたら・・?」と
提案があった。かえってネットで検索しながら、「いけるかも!」なんて思った。
中国あたりの文人は、なぜだか竹林の中に住んでいる。うちの近くの里山にも竹がいっぱいある。
「竹林の中でお茶を飲んだり、竹取り翁になったり、ときどきは海でタコをとったり・・」♪タコタコ、タケタケ・・
新しい時代の文人スタイル?

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