一番いい季節 一番いい人が生まれる季節

春から夏にかけての数か月がいい。
とくに今年は、巣ごもり自粛生活を余儀なくされ、やっと開放的な季節になった。
お店の前の矢羽薄(やばねすすき)も元気な若葉をたたえ、春の風にそよいでいる。
プランターの茗荷(めうが)も、透明感のある若葉が織部色に輝き、つい足元に
芽がでないかと👀がいく季節。

子供のころは、こんな季節は近くの皿倉山(さらくらやま)に登り、黄緑色の若葉にまじって、真っ赤な芽吹きの虎杖(いたどり)
なんかを摘んで食べたり、近くの川でうなぎやあゆをとったりして遊んだ。
北九州人にとって、皿倉山はこころの原風景。わずか622mくらいの山だが、遠足というより、
日常茶飯のように、スキップしながら山に登った。今は感染の第二波で毎日ニュースになっているけど、
はやく終息して、小倉祇園太鼓や、戸畑の提灯山笠や、黒崎のファンキーな山笠を見たいものだ。

「1年の中で、こんないい日は3日とない」というような1日がありそなこんな季節に、いい人が生まれるのだろう。
ひさしぶりに、真民さんの「一番いい人」を思い出す。感謝。

「一番いい人」

何も知らない人が
一番いい
知っても忘れてしまった人が
一番いい

禅の話もいらぬ
念仏の話もいらぬ
ただお茶を飲みながら
鳥の声を聞いたり
行く雲を仰いだり
花の話などして帰ってゆく人が
一番いい

別れたあとがさわやかで
過ぎた時間が
少しも惜しくない人が
一番いい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です