「いまここを楽園にする」方法

昨日は、梅茶翁の梅林の剪定。
「切り上げ剪定」という方法で、冬の間に枝を剪定する。
太陽に向かって伸びる枝を残し、大地に向かっている枝を切り落とす。
陰陽の法則。男の性器は太陽に向かってついている。女は大地。同じ天地自然の理。
したがって、気の流れも、♂♀では、逆らしい(最近は、その原則が壊れている場合が多いとか・・♂♀のDNA
がだいぶ変わってきたらしい。
原理原則にしばられる、というのも堅苦しい。若くて太陽に向かっている枝も、和敬清寂を壊す(ほかの枝を邪魔してる)
ようなものは、枝をばさっと、切り落とす。あくまで自然に寄り添う感じ。そして、いい花が咲き、実をつけるには
「蜂さん」の助けが必要。つまり「おいしく安全なものを食べる・・・には、健全な地球の自然環境を守る」が鉄則。
「食育」の真ん中に、それを置くんやで!

お昼は、「津久司鮨」にいく。地元でとれた地魚をにぎってくれる。(8貫750円 12貫1000円 夜は要予約 飲んで食べて5000円くらい)
そんな話を東京ですると、ほぼほぼ全員が「行きたい」という。交通費・宿泊費を入れると、銀座あたりで
食べる鮨とかわらなくなる(笑) でも、ここの鮨はほんまに美味い。昨日は「さかなくん」がお忍びで・・
ここの主人は離婚して、4歳のぼんを育てながら、ひとりで鮨屋を営んでいる。
腕は確かなんだが、時々気持ちが落ち込んだりして、臨時休業が長引いたりすることが多かった。
離婚もその一因だったのだろう。離婚のお祝いに、久保さんの備前の牡丹餅皿をプレゼントした。
すると、自信なさげの時ににぎる鮨も、皿に負けじの勢いがついた。竹葉の数馬酒造の近くにあり、
彼の鮨をつまみながら、竹葉のぬる燗を飲む、というのは能登の至福の時間。能登里山空港から乗り合いタクシーかレンタカーで一時間!

その後、梅茶翁で「加賀棒茶」を飲みながら、三輪福さんに、不思議な呼吸法を伝授してもろうた。
これも「切り上げ剪定」と同じく、単純極まる宇宙の法則を応用している。
人は四つ足生活から二本立ちをはじめて、腰痛や頚椎などの痛みに苦しんでいる。そこで「骨盤の位置
をもどす」を意識すると、宇宙からの気を取り込みやすくなるらしい。
ホンの少し足を開き、ホンの少しばかり腰を落とす。(その時丹田に気をこめ、骨盤(仙骨)を少し後ろに押す意識)
すると腰がひとりでちょっと曲がり、後ろに体重が移動してかかと重心になり、頭の上から丹田にスーと気がおりて
くる感覚になる。その時は、「いまここ」に呼吸も意識も一体になり、得もいわれぬ不思議な宇宙を逍遥する感じ。

一日野良仕事をして、真っ暗な田舎道をたぬきやきつねをひかないないようゆっくり家路に向かう。
「じんのび(これも、ゆっくり、というアフリカ語)の湯」にいく。夕陽のきれいなビュースポット。露天風呂で、沈む夕陽をみながら、
さきほどの呼吸法をする。遠く水平線に沈む夕陽の中で、自然と一体になる。外の空気はマイナス温度。
ひと呼吸するたびに、体が震え、お湯の中につかる。「金冷法」も兼ねた健康呼吸法?。
ただし、露天風呂に誰もいない時しかできない。どう考えても、人前でやるものではなさそうだ。
この一週間は、不思議な呼吸法で、生活を共にする人のまわりの人の健康と平和を思いながら瞑想をした。
帰りの車の中に「だいぶ体の調子がもどってきた」と、実験相手からメールがきた。

「いまここを楽園にする」というコツもわかった。いまここで、「ひと様のお役にたとう」
と思えば、たちまちまわりが「楽園」になる。それが優美に広がっていったら、戦争も争いも競争もなく、平和という言葉
もいらないような「楽園」が日常茶飯になるのではないかしらん。明日東京にもどる。感謝。