島崎藤村の「惜別の歌」のはじまり・・
もともとは、戦地に赴く友達をおくる歌として、
藤村が作詞したものらしい。
銀座の「隕石直売所」の吉田さんからメールがきて、
「昨日いただいた勾玉のほとんどが売れました~」とのこと。
ちょうどたまたま、前日に時間ができて、根付の組紐を調達していたので、
こちらの在庫をまたおくった。とくに、織部の緑が好評らしい。
この「緑」ができるまでは、いい話がある。吉田氏が「情熱大陸」にでるようなことがあれば、
この秘話を伝授してもいいか、と思っている。少し売れすぎ?のような感もある。ゆっくりがいい。
「善良精美(ぜんりょうせいび)は急ぎを禁ず」という言葉がある。いいこと、美しいことは、ゆっくり
やりなさい、いうこっちゃ。玉露あたりを、宝瓶でゆっくりいれ、舌の上でころがすように飲む。
そんなリズムを生活の中に入れると、体でわかる。秋の斜陽もまたいい。日本や世界の経済
が斜陽、これまた良し。みんな働かなくても食える、そんな世の中にしたいものだ。
勾玉は、胎児のような形をしている。生まれたばかりの五月の新芽みたいな命を
「緑児(嬰児)みどりご」という。宗像大社の沖ノ島あたりで発掘された勾玉は、
翡翠(ひすい)でつくった「緑」が多い。そんな「命の胎動」みたいなもんを
表わしたものかも知れない。織部が、そんな緑。黄瀬戸(きせと)は、葉っぱが枯れていくような風合い。
備前や信楽などの無釉の焼き物は「土味」を表現している。日本の美しい四季ならではの美意識。
中学一年の国語の福田先生。まだ毛もはえそろっていない若者たちに
「京都三条の糸屋の娘・・・・糸屋の娘は目で殺す」という頼山陽の艶っぽい詩を教えてくれた。
またある時はこの藤村の「惜別の歌」を熱心に教えてくれた。
3番に
♪君がさやけき 目の色も
君くれないの くちびるも
君がみどりの 黒髪も
またいつか見ん この別れ
この「みどりの黒髪」を、「君たちどう思う?」と問われた。
そのころは、まったく想像もできなかったけど、齢(よわい)を重ねてきて、やっと腑に落ちる。
やはり五月の新芽のように、青々として命に満ちている姿をうたったものだ。すばらしい。
またその時、「高校の修学旅行で信州にいくだろうが、その前に藤村の「夜明け前」を読めよ。」
といった。演劇部の先生であり、すえくん(衆議院議員)や、まったい(某テレビ局のおえらいさん)といっしょに合宿までやって鍛えられたが、
恩師の最高峰にある。松下村塾みたいな国語の時間やった。まったいから昨日メールがきた。「ぼくは最近、「帰れない二人」、をよくカラオケで歌う」
とのこと。ロマンチックな竹馬の友が元気でなにより、だ。
今日は「ゆるゆるヨガ」。
この一ケ月、世界を旅し、また能登の茶会もいっしょにいった「かすみ先生」のヨガ。
陰ヨガのシンボリックなマークに、「対極図」がある。白と黒の「勾玉」みたいなんが
ふたつくっついている。陰陽を表わし、森羅万象を表わしている。白と黒の境目を見ると、
どっち(黒か白か)わからないような錯覚をおこす。好きな人と握手をしたり、ハグをしたり、なにすると、
脳も体もいっしょになる、そんな感覚。宇宙の法則は、ほんとうに素晴らしい!感謝。
11/6(水)新作CD発売記念ライブ「ソボブキ」
演奏:
西尾賢(ピアノ、三味線など)
藤ノ木みか(うた、パーカッション)
伊藤啓太(コントラバス)
豆奴 (おまけ)
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)