今日は津軽三味線のライブにて、16時閉店なり・・

先週の土曜日は、台風19号がきて、成川さんのギターのライブが
中止になった。遠くからも予約が入り、満席だったのに残念なことをした。
その夜の風はすごくて、屋根が吹っ飛んで、天真庵押上の最後の日になるか、
も覚悟した。でも何かに守られているのか?「もっとやることがある」という神
の「はからい」なのか、どうにか無事で、はじめての「津軽三味線」を
みんなで楽しむことができそうだ。山本竹勇さん。
「竹」の字で、ピンとくる思うけど、あの「高橋竹山」先生の流れをくむ人である。

ネットで「津軽のカマリ」と検索すると、故高橋竹山先生のドキュメント映画の
予告がでてくる。これだけみでも、なみだっこでるぜ~ !
東京で雪っこ降ること少ないけど、そんな日は、竹山先生の三味線を聴くことがある。
ただただ「祈り」、即心の神音(かんのん)。カマリ、というのは「匂い」という津軽弁らしい。

青森つながりではないけど、一昨日のセミナーで「海藻に備わる長寿」を発表したのは、弘前大学の前多先生。
ひとりの腸内細菌は、100兆個あるそうだ。銀河星を100個あわせた数らしい。
最近腸内フローラ、がいろいろ注目されているけど、だいたい生後2年までの「食習慣」が
ほとんど決めてになるそうだ。やはり長い時間をかけて、腸内菌を育成しないといけないね。
キスをすると、相手の菌と自分の菌も交わる。だから、よくよく考えて相手を選ばないといけないバイ(菌)

青森県は「長寿の県」では、ワーストワンの不名誉な勲章をいただいているらしい。
カップ麺、缶コーヒーの消費が日本一らしい。それが原因であるかも・・・とパワーポイント
使って説明していたけど、「ピンポン」だと思う。
その対策として、アカモク(一般的に北陸では、ギバサやギバソウという)などの「雑海藻」
を食べるように加工したりする研究をやっているらしい。今注目されているのが、マグロで
有名な大間(おおま)で採れるツルアラメという海藻を使った食品を、大学と民間で共同で開発したいるらしい。
余談だけど、モズクというのは、沖縄モズクが有名だけど、沖縄の人が、海藻を食べなくなってから
「長寿日本一」が、29位くらいまで低迷している原因だとか。日本中、「食」をもう一度
考えなおす時期かもなんばん。

能登のギバサは、アカモクではなく「ホンダワラ」の若い芽。夏限定の「能登そばUFO」
には、そのホンダワラがのる。下関の壇ノ浦で平家を滅ぼした義経は、敵方平家の重鎮・平時忠(平家でなければ人にあらず、とのたまったかた)
の娘「わらび姫」を妻にした。しかし、兄頼朝に嫉妬され、追われる身となり、奥州をめざす。その途中に能登に流された時忠とわらび姫にあいに
いった記録がある。小松あたりに安宅の関があり、そこで弁慶と義経の物語「勧進帳」が今でも歌舞伎になって語り継がれている。
能登の家から600mのところに「義経の舟隠し」という断崖の中の洞窟みたいな名所がある。その時、飼葉がなく、義経の馬に、
海藻をあたえた。半官ビイキの日本人は義経が大好きで、界隈の人は「「義」経の「馬」が食べた海「藻」」(義海藻・・ギバソウ)になった。
冬の厳しさがゆるみ、少し春めいたころ、集落の女性たちは、朝はやく海にいき、冷たい海水に手をいれ、ギバソウをとっている。
津軽三味線と同じく、北国の厳しい自然の中に、生きた人たちの悲しくはあるけど、こころ温まる素敵な物語がつむがれていく。
これから、しがれてくるけど、「おからだ おだいずに」感謝。

お知らせ 今日のライブにキャンセルがあり、二名まで席があります。ドタサン熱烈歓迎!

10月19日(土) 山本竹勇 津軽三味線の世界

演奏:山本竹勇(三味線)

18時開場 19時開演  ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

11月6日(水)
「新作CD発売記念ライブ」  ソボブギ

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

演奏
西尾賢(ピアノ、三味線など)
藤ノ木みか(うた、パーカッション)
伊藤啓太(コントラバス)
豆奴(おまけ)