となりのテレ金ちゃん

先月の終わりの水曜日にテレビ金沢の「となりのテレ金ちゃん」に、
「東京と能登の二股暮らし」(デュアルライフという)が紹介された。
わずか8分だけど、撮影は、東京、能登の志賀町の家、能登町の梅茶翁
の三か所。つごう8時間くらいカメラの前で、そばをだしたり、近所の
人たちとお茶したり、アオリイカを釣ったり、梅茶翁では、梅林で草刈りしたり
する映像が流された。

隣のR子ちゃん(ぼくより少し年上)は、「電話とメールが10件以上きたわ」
と女学生のようにはしゃいでいた。
歩いて20分の酒屋のおっちゃんは「あと五分でカメラがくるよ。自然体でね」と
打ち合わせをしたら「慣れてるさけ 大丈夫や」と笑っていたけど、いざ本番に
なったら普段着の下着のシャツをポロシャツに着替え、まるで歌舞伎の早業の着替え
のような感じで、姿勢もただし、少し緊張していたけど、しゃべり始めたら「普段使い」に
なった。ただぼくのことを「先生」とか呼ぶので(普段は、ワレとかオマエ・笑)、そこは
カットされた。

東京のお店では「OSAKENTARO」の若夫婦がお客さんとしてきている映像が流れた。
おさ夫婦は、近くでファッション関係のブランドを立ち上げ、全国区で活躍している。
ぼくのそばのお弟子さまでもある。いいこと悪いこと、感動するとすかさず「ヤバイッス」
と叫ぶ。「今日のそば、ヤバイッス」 最初は「どうした。水を入れすぎたか?」
なんて聞くと「シルクのように、きれいなそばになりました」といった具合だ。
昨日はテレビのDVDを渡し、「かあちゃんに見せたら」というと、「彼女はぼくのことディスルんですよ」ときた。
英語のDISにル。「否定する。蔑む・・・」そんな意味らしい。たった30くらいしか年の差がないのに、
「日本語」が、すごいスピードで進化?している。でも彼のアトリエにいくと、陽水の「氷の世界」
がレコードで流れたりしているのが、ヤバイッス。そんな彼をぼくはDISらない。

この界隈は、長屋でカフェをやったり、古民家でファッションやアクセサリーのお店をやったり、
「小さく産んで」のスモールビジネスが盛んな場所でもある。昔は「大輪の花を咲かせてください」
なんていうのが常套句だったけど、「その場その場で咲きなさい」の方にシフトして、
「咲かなくてもけっこう」のほうにいってるような気もする。一度しかない人生を悔いなくいきる。
「自分らしく生きる」のが一番いい。

「花のように」

何も持ってないのが
いちばんいい
ねらわれる心配もなし
焼かれる不安もない

無一物だから
無尽蔵なのだ
一切皆空
咲いて散りゆく
花のようにあれ     (真民)

10月19日(土) 山本竹勇 津軽三味線の世界(満席御免ください)

演奏:山本竹勇(ギター)

18時開場 19時開演  ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

11月6日(水)
「新作CD発売記念ライブ」  ソボブギ

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

演奏
西尾賢(ピアノ、三味線など)
藤ノ木みか(うた、パーカッション)
伊藤啓太(コントラバス)
豆奴(おまけ)