糸魚川から、川沿いに信州を目指して、車を走らせてきた。
糸魚川は昔から翡翠(ひすい)がとれ、川もなんとなく翡翠の青色をしている。
その翡翠は「まがたま」を作るのに採石されてきた。川のところどころに
「勾玉」の看板みたいなものがたっていて不思議な縁を感じた。
安曇野や松本は、知り合いもいて、これまで何度もきた町である。アップルマラソンにも
何度か参加したことがあり、かつて自分の足で走った道を車はいく。
途中「中条」という村(まち?)がある。天真庵の玄関のドアや、錫のチロリや、ぼくの
茶道具の茶たくや茶合(さごう)を作ってくれた角居くんが、昨年中条の古民家をアトリエに
して「場」という名前の仕事場をつくった。今年からカフェも完成させ、注目をあびている。
今回はお互いに忙しいので「場」を通り過ぎ、伊那谷に眠る城倉くんの墓参りをすませ、
勾玉に使う絹糸の工場にいき、旧友とあって、「分杭峠」という不思議な癒し場の近く
の温泉宿にとまり、きのこ鍋などを酒肴に酒を飲んでいる。
(墓参りの旅にきてるパワースポットだけど、最近はお客さんが増えすぎて、マイカーではいけなくなった。)
お昼に成川さんから電話があって、「お客さんの命を最優先に考え、土曜日のライブは中止」
と決めた。
くれぐれも、被害が少ないことを、祈りの場所で祈願。感謝。